Peters Projection World Map [旅行]
サイドバーに先日紹介した「行ったことがある国を塗りつぶせる世界地図」貼ってみました。少しずつ赤いところを増やしていきたいと思います。
世界地図で思い出したのですが、アメリカで働いていたときに、オフィスの壁に私が貼っていたのは、こんな地図です。
よく見ていただくと分かるかと思うのですが、各大陸の大きさが、普段なじみのあるメルカトル図法の地図とかなり違っていることにお気づきかと思います。
この地図は「Peters Projection World Map」といって、面積を忠実に現した地図で、1974年に歴史家のPetersさんという人によって作られたそうです。
詳しい説明はこちらのウェブサイトで書かれていますが、要約すると、北半球が南半球より大きく見えるメルカトル図法が今日まで広く使われているのは、ヨーロッパ支配の名残で、この地図こそすべての人に平等な地図だそうです。
例えば、メルカトル図法の地図では、グリーンランド(80万平方マイル)とアフリカ大陸(1160万平方マイル)が同じくらいに見えたり、南米大陸(690万平方マイル)がヨーロッパ(380万平方マイル)より小さく見えたりといった矛盾がはっきりと目に見えるように説明されています。
南米とヨーロッパはメルカトル図法ではこんな風になっているそうです。確かにヨーロッパが異様にでかいですね。
*画像はウェブからもらいました。地図を買うと下の方でこの絵を使って説明が入っています。
知らぬ間にヨーロッパ中心の思想に支配されないで、世界をあるがままに見たいということから、街にあった地図専門店で探し出し、オフィスの壁いっぱいに貼っておきました。オフィスに来た同僚とも話がはずんで良かったです。
何気なく使っている地図一つとっても、背後にある歴史的な固定観念を植え付けられないよう気をつける必要があるという点で、このPeters Projectionには多くのことを教えられた気がしています。
是非一枚手に入れられることをおすすめします。
A New View of the World: A Handbook to the World Map, Peters Projection
- 作者: Ward L. Kaiser
- 出版社/メーカー: O D T Inc
- 発売日: 1987/07
- メディア: ペーパーバック
サイドバーに行った国をのせる案、まねしてもいいですか?というか、まねさせてください。
by mu-taro (2005-11-05 07:52)
むーたろうさん、コメントどうもです。是非まねしてください。小さすぎて行った国が見えないので、記事にリンクをはってみました。
by Tomo (2005-11-05 08:37)
私は、気に入ると何度も同じ国へ繰り返し行く癖があるので、渡航回数の割に行った国の数はのびませんね。今度、転職する時に、2回目の世界一周を考えています。そのときまで、25ヶ国のままかもしれませんねぇ。
by mu-taro (2005-11-05 10:53)
私もリピーターの傾向がありますので、最近国が増えるのは仕事で行ってというのが多いような気がしています。私も世界一周したいので、Blogさんこうにさせていただきます。
by Tomo (2005-11-05 12:28)
ヨーロッパの大きさ、すごいですね。わたしもPeter Projectの地図を使いたくなりました。世界の見方、ちょっと変わりましたよ。
by usagi (2005-11-07 07:42)
usagiさん、こんにちは。少し大げさではないかと思うものの、今までそんなことを考えたことがなかったので、気がついてよかったと思います。Peters Projectionはドイツ発のようですので、そちらではすぐに手に入るかもしれませんね。
by Tomo (2005-11-08 02:16)
なるほど。国土面積に忠実に地図を書くとこのようになるのですね。
欧州支配…。地図まで支配していたのか、欧州よ。米国は文句を言わなかったのだろうか。
by どらとら (2005-11-10 00:56)
米国も北半球なので、大きく見えたので問題ないのかもしれません。何気ない、無意識を改めるという意味で、なかなかよい地図だと思います。
by Tomo (2005-11-11 00:15)