「ホームズゆかりの地」案内:Goodge Street [ ┣「ゆかりの地」案内]
FSL: Goodge Street (P22)
今回はGoodge Street駅を紹介します。この駅は、学校の最寄りの駅の一つでもあり、ロンドンに来た当初は良くここを起点に動いていました。Tottenham Court Roadという繁華街にあり、周辺にはレストランやスーパー、その他の店舗がたくさんあります。
1.Goodge Street and Tottenham Court Road, W1
地下鉄駅を出て、少し南下すると、GoodgeとTottenham Courtが交差するところに出ます。
「青いガーネット」
FSLの記載:In The Blue Carbuncle, this was the intersection where Henry Baker lost the goose and his hat. He did not know that the Countess of Morcar`s jewel was in the goose. After the fracas, Peterson, the commisionaire, ended up with both the hat and the goose.
延原訳登場シーン:ピータースンはあのとおり正直な男だが、クリスマスの早朝の四時ごろに、どこかでつましく遊んでの帰り路、トッテナム・コート通りへさしかかると、前方を背のたかい男が白い鵞鳥を肩にひっかついで、すこしよろめきながら歩いてゆくのがガス灯の光で見えた。むろんどこの男とも知るわけはない。
グッジ街の角まで行くと、この鵞鳥男と一団の与太者とのあいだに喧嘩がはじまった。与太者の一人が鵞鳥男の帽子をたたきおとしたので、彼は防衛のためステッキをふりあげたとたんに、うしろの飾り窓のガラスをこわしてしまった。
(中略)
男は窓ガラスをこわしたのと巡査らしい制服姿の男が駆けてくるのを見たので、鵞鳥をその場へ投げすてて逃げだし、トッテナム・コート通りの裏手にあるあのごたごたした、迷宮のような狭い町へと姿を消してしまった。
ここが交差点です。Goodge StreetはここでTottenham Court Roadとぶつかって終わっていますので、T字になっています。今は非常に人通りも多く、真夜中杉まで人通りもあります。確かにPubの終わる11時以降は酔っぱらいが多いかもしれません。
与太者が逃げ込んだのは、トッテナム・コート通りの裏手ということですが、確かにGoodge Stを曲がると小さめの通りはありますが、今ではそれほどごみごみもしておらず、開発が進んでいるようです。
2.Tottenham Court Road, WC1
前述の通り、店舗が非常に多く、ショッピングする人が後を絶ちません。またOxford StからEuston Stまで伸びる長めの道ですので、歩くのに15分くらいかかると思います。Oxford Stに近いところには電気製品、特にコンピューターなどのハイテク品の店が密集しています。また主要銀行の支店も揃っています。
Mr. Warrenの勤め先はTottenham Court Roadに会ったようですが、誘拐されたのは家を出てすぐということは、きっとGreat Orme Streetで誘拐されたのでしょうね。
「赤い輪」
FSLの記載:In The Red Circle, Mr.Warren was a timekeeper at Morton and Waylight`s in Tottenham Court Road.
延原訳登場シーン: 夫はトテナム・コート通りのモートン・アンド・ウエイライトで作業時間係りをつとめていますから、毎朝七時まえには家を出なければなりません。
けさも早くに家を出まして十歩ばかりも歩いたかと思いますと、うしろから二人も男が襲いかかって、いきなり外套を頭からかぶせて、そばで待っていた馬車のなかへ押しこんでしまいましたの。
「ボール箱」
FSLの記載:In The Cardboard Box we also learn the Holmes bought his Stradivarius from a Jew broker in Tottenham Court Road.
延原訳登場シーン: 簡単な食事を愉快にすませたが、そのあいだホームズはヴァイオリンのことしか話さず、いまもっているストラディヴァリウスは少なくとも五百ギニーの値うちのものだが、それをトテナム・コート通りのユダヤ人の質屋でわずか五十五シリングで買ったいきさつを、大得意で語った。
Tottenham Court Roadの様子です。何度も歩いていますが、質屋はまだ見かけたことがありません。
(以下07年2月12日追記)
「花婿失踪事件」
FSLには出てきませんが、花婿失踪事件でも、トットナム・コートロードが登場しています。
延原訳登場シーン:実父はトーテナム・コート通りで鉛管工事屋を経営いたしておりましたが、相当手びろいその仕事を遺して亡くなりましたので、それからは母が職長のハーディと商売をつづけておりました。ですが、ウィンディバンクさんが来てから、この人はお酒の外交員なのでございますけれど、たいへん気位のたかい人でございますから、母にすすめてそのお店を売り払わせてしまったのです。
現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)
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