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「ホームズゆかりの地」案内:Baker Street (2) [ ┣「ゆかりの地」案内]

FSL: Baker Street (P4)

前回に続いて、今回もベーカー街が続きます。FSLの記載順とは若干構成を変えて、ベーカーストリート駅より北の部分の見所を中心に紹介します。

3.Baker Street (Metropolitan) Underground Station, W1

ベーカー街のホームズ博物館やホームズホテルに行くときに最寄りの駅となるのがこのべーカーストリート駅です。ホームズで有名なだけあって、駅構内も見所が満載です。

「緑柱石の宝冠」

FSLの記載: In The Beryl Coronet, Watson notice a gentleman coming towards 221b Baker Street from the direction of the "Metropolitan Station," It was Alexander Holder, of the banking firm of Holder & Stevenson. The Baker Street Underground Station is on the Metropolican Line, and Watson referred to it as the "Metropolitan" Station.

延原訳登場シーン:歩道はきれいに雪が掻きのけてあるけれど、その鼠いろの表面はまだ滑って危険なので、常よりも通る人は少なかった。現にいまも中央駅の方角から歩いてくるのは、その奇行紳士がたった一人あるだけである。(中略)「何しろこの雪で馬車はとてものろのろと歩いているのでべーカー街までは地下鉄で来て、そこから自分で駈けだしてきました。」

ベーカー街駅は今ではベーカールー線、ハマースミス&シティ線、サークル線、ジュビリー線そして上記でも触れられているメトロポリタン線(延原さんは中央駅と訳しているようですが、その後ホルダー氏が自ら地下鉄でベーカー街まで来たと言っています。)が通っています。

駅の中も見所が多いので、この駅に着かれた方は、改札を出る前に是非中を見回ってください。

まずはこちら。ベーカールー線のプラットホームです。

ホームズのシルエットが描かれています。このホームズですが、

よく見ると小さなホームズでできています。

プラットホームではなく改札近くや階段ではこんなタイルも見ることができます。

そしてジュビリー線のプラットフォームには、ホームズのイラストがあります。解説も付いてますので、すべてチェックするのにちょっと時間がかかります。

進行方向前の方から順番です。

 

「犯人は二人」

「バスカヴィル家の犬」

「美しき自転車乗り」

「ライオンのたてがみ」

「四つの署名」

「赤髪組合」

「まだらの紐」

改札を出たら、ベーカー街に行く前に、Marylebone exitを出てみると、ホームズ像を見ることができます。

FSLの記載: At the Marylebone exit of the Baker Street Station, there is a statue of Sherlock Holmes. Executed by John Doubleday, the work was commissioned by the Sherlock Holmes Society of London, and erected in 1999.

 

以前に紹介した写真です。違う角度で撮ってくれば良かったですね。

(3月25日追記)

この銅像をすこし東に行くとマダム・タッソーの蝋人形館があります。マダム・タッソーについては、「マザリンの宝石」の中でサム・マートンが言及しています。

延原訳登場シーン:初めて窓の人形に気がついて、ぎょっとしたらしく、口の利けないままにそっちを指さした。

「ばかだな! 人形じゃないか!」

「ほんとうかね? ああ驚いた! マダム・タッソウだってこうはゆくめえ。まるで生き写しですぜ。」

4. Abbey National Building Society-Abbey House, 221 Baker Street, W1

当時存在しなかったのに延長されて存在することになってしまったベーカー街221番地。この住所にあたる土地にはAbbey Houseが建っていました。建っていたと過去形なのは、現在は時計塔を残したまま建て替え工事中だからです。なお、FSLは2004年発行のため、建て替えについての言及はありません。

FSLの記載: On the west side of Baker Street, across and up from the Baker Street exit of the Underground Station, is Abbey House, the home of the Abbey Natinal Building Society. The building, which stretches from 215 to 235, encompasses a famous address-221 Baker Street. letters addressed to 221B Baker Street are delivered to Abbey House. The volume of mail is so great, that the Building Society had to assign a person to act as "Sherlock Holmes's secretary." Of course, there are all "modest" addresses, and do not reflect the location of the 221B Baker Street described in the Sherlock Holmes' adventures.

The nearby Sherlock Holmes Museum, which received permission from the Westminster Council to call its address 221B, is really located at 239 Baker Street.

本物の住所的にはAbbey Houseの位置が221にあたるのですが、239にあるホームズ博物館もそこを221B と呼ぶことのパーミッションをもらっているようですね。

前回とほとんど変わっていません。

少し遠くからみたベーカー街と旧Abbey Houseの様子。

こちらは工事現場の壁にあったのですが、在りし日のAbbey Houseのようです。

5. Sherlock Holmes Museum-239(221B) Baker Street, NW1

こちらも以前紹介しましたが、ホームズ好きであれば一度は言ってみたいホームズ博物館です。入り口では警官の扮装をした門番が、一階の土産物売り場ではビクトリア風の衣装を着たお姉さんが、そして2階ではワトソン博士が出迎えてくれます。チケットは一階の奥のキャッシャーで購入し、一度表に出るか、表に出る直前のドアから入場できます。

FSLの記載: This period townhouse is a good place to start your search for Sherlock's London. The ground floor has a memorabilia gift shop, and the upper floors are furnished as Connan Doyle described Holmes and Watson' digs.

 

こちらがショップ及びチケット売り場の入り口です。

2階は居間になっています。居間には当然ホームズが銃弾で作ったこちらも。

 三階に上がると各事件を再現した蝋人形が配置されています。

 

モリアーティ教授ですね。

私が初めてこの博物館に着たときはこの蝋人形はなく、3階におみやげ物屋があった記憶があります。そしてレストランもついていたような。

6. Sherlock Holmes Memorabilia Company-230 Baker Street, NW1

ホームズ博物館からベーカー街をわたった反対側にホームズ関連のおみやげを扱うMemorabiliaがありました。ここでもありましたというのは、すでに閉店してしまっているためです。

FSLの記載: This shop offers a good selection of Holmes memorabilia, including items from the BBC series starring Jeremy Brent. (本当はBrettです。誤植のようです。) They are expanding to new locations, so call ahead.

FSLによれば新しい場所で拡張するということですが、そういう計画があるのでしょうか。2階には、グラナダシリーズの小物が展示してあったということですが、私がこちらに来たときにはすでに無かったようで2階にはあがれないようになっていました。そして、ついに先日訪問したときは、すでに空になっていました。

 

反射で見にくいですが、中は空っぽです。

 Baker Street(3)へ


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