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「ホームズゆかりの地」案内:Oxford Circus [ ┣「ゆかりの地」案内]

FSL: Oxford Circus(P32~33)

Oxford Circusは二つの繁華街Oxford StreetとRegent Streetがぶつかった場所にあり、いつも混み合っています。Piccadilly CircusからRegent Stを通っていけば10分くらいで到着します。

1.Cavendish Square, W1

専門医として成功を収めるならここに開業しなければならないとTrevelyan医師が「入院患者」で述べていますが、歩いてみたところ広場に面したところに開業している医師は少ない様子でした。むしろこの広場に至る近隣の通りにはまだ医師や医療関係の団体などが入っているようです。当時を忍ぶものとしてこんなものを発見しました。

ホームズと同時代にハマダラカがマラリアを媒介することを発見してノーベル賞を受賞したロナルド・ロス医師が住んでいた家がありました。私も3学期にマラリアの授業を取る予定なので、そのときに詳しく習うのではないかと思い楽しみにしています。(興味がある方はこちらをご参照ください。)

「入院患者」

FSLの記載: In The Resident Patient, Percy Trevelyan revealed that a medical specialist, who aims high, must start in one of a dozen streets in the Cavendish Square quarter. This is still true today.

延原訳登場シーン: けれども、そこに資金の欠如という大きな障害がありました。ご承知のように専門医として大きな成功を収めるには、まずカヴェンディシュ・スクェア界隈の十ばかりの街のうちのどこかで開業しなければなりません。

「空き家の冒険」

FSLの記載: In The Empty House, Holmes stopped the cab at Cavendish Square, as he did at every subsequent street corner, to make sure that he and Watson were not being followed.

延原訳登場シーン: はじめ私はベーカー街の彼の家へ行くのかと思っていたのに、ホームズはカヴェンディシュ広場で馬車を停めた。馬車を降りるとき、左右へ細心の注意を払っていたし、歩きだしてからも彼は、曲り角へくるたびに、後をつけてくる者がありはしまいかと、非常な苦心をしていた。そして歩く道すじがまた、異様であった。

Squareの様子です。

2.Conduit Street, W1

「空き家の冒険」

FSLの記載: In The Empty House, we learn that Colonel Sebasitian Moran, who lived in Conduit Street, was the second most dangerous man in London.

延原訳登場シーン: 「モーラン――セバスチァン。退役大佐。元ベンガル第一工兵隊。一八四〇年ロンドン生まれ。(中略)住所、コンジット街。所属クラブ、英印クラブ、タンカヴィル・クラブ、バガテル・カード・クラブ」

通りの様子です。

3.Langham Hotel-Portland Place, W1

「ボヘミアの醜聞」

FSLの記載: During Holmes's time, the fact that you were a guest at the Langham automatically marked you as a gentleman. In A Scandal in Bohemia, the King of Bohemia, under the pseudonym Count Von Kramm, stayed there.

延原訳登場シーン: 「陛下には、むろん、当分ロンドンにご滞在でございましょうね?」「そのつもりでおる。フォン・クラム伯爵といって、ランガム・ホテルへ訪ねて来られるがよい」

「四つの署名」

FSLの記載: In The Sign of Four, Captain Morstan telegraphed his daughter, Mary, to meet him at the Langham. When she arrived, he was missing.

延原訳登場シーン: 一八七八年に、そのころ連隊の先任大尉になっていました父が、一年間の休暇で帰ってまいることになりました。父はロンドンに着きますと、私に電報をよこしまして、ランガム・ホテルへすぐ来るようにと伝えてまいりました。その電文はやさしさと愛情にあふれていたことを記憶しております。すぐに出発してロンドンへ着きますと、馬車でそのホテルへまいりました。

 「フランシス・カーファクス姫の失踪」

FSLの記載: The Hon. Philip Green, the son of a famous admiral of the same name, stayed at the Langham in The Disappearance of Lady Frances Carfax.

延原訳登場シーン:  「ロンドンはどちらへお泊まりですか?」「ランガム・ホテルに泊まります」「ではそちらへお帰りになって、いつでも連絡できるように、待機していてくださらないでしょうか? ここで気やすめなどいう気はありませんけれど、フランシス姫の安全を保つためには、可能なかぎりあらゆる手段を講ずることだけは保証します。」(中略)ランガム・ホテルで待機しているひげ男は三度も様子を聞きにやってきた。三度目にきたのは、この新事実が判明してから一時間以内だった。大きなからだに、服がしだいにだぶついてくる様子だった。心配のあまり、日に日にやせてゆくのだとみえる

ホテルの全体像です。

こちらが入り口。

この通りにあります。

4.Mortimer Street, W1

ワトソンの家があったところのようですが、他の記述と位置的に矛盾があるようですので、いずれ検証しようと思っています。

「最後の事件」

FSLの記載: In The Final Problem, Watson was married and in private practice. He lived in a house that backed up to Mortimer Street. Holmes visited him there as they made plans to elude Professor Moriarty. As he left, Holmes clambered over the back wall, into Mortimer Street.

延原訳登場シーン: なお二、三あしたのことを早口に注意しておいて、彼は立って私と庭へでた。そしてモーティマー街へ出られるへいをのりこえると、口笛をふいて二輪馬車をよび、それで帰っていった様子だった。

 

塀がある家は今はありません。

5.Oxford Street, W1

 「ギリシャ語通訳」

 FSLの記載: In The Greek Interpreter, Holmes and Watson walked along Oxford Street toward Regent Circus. They were on their way to Mycroft Holmes's club in Pall Mall. They must have turned south before they reached the Circus, because they reached Pall Mall from the St. James's Street end.

延原訳登場シーン: 五分後には、私たちはリージェント広場のほうへ向かって街を歩いていた。(中略)話しながら歩くうち、私たちはペルメル街にきた。それをセント・ジェームズ寺院のほうから歩いていった。

6.Oxford (Reagent) Circus, W1

 「犯人は二人」

FSLの記載:After the murder of Charles Augustus Milverton, Holmes and Watson hurried down Oxford Street to a shop near Regent (Oxford) Circus. There, in the window, they saw a picture of a regal lady in court dress. Holmes put his finger to his lips, indicating that they must keep the secret.

延原訳登場シーン: それから表へとびだすと、全速力でべーカー街を駆けぬけ、オックスフォード街を、リゼント街ちかくまで駆けて、左がわのとあるかざり窓のまえで止まった。ウインドウのなかには当代の名士や美人の写真がいっぱいかざってある。そのなかの一枚にホームズの眼が釘づけになったので、視線をたどってみると、参内用の礼服姿美しいりゅうとした婦人が、ダイヤを配した頭かざりに威厳を示しているのだった。

交差点の様子。右に行くとRegent街、左に行くとランガムホテルに行きます。

7.St Geroge's Hanover Square-2a Mill Street, W1

「花嫁失踪事件」

FSLの記載: In The Noble Bachelor, St George's was the church in which Lord Robert St Simon, second son of the Duke of Balmoral, was to marry Miss Hatty Doran, daughter of a California millionaire.

延原訳登場シーン: 「もっと何かないかい?」ホームズはあくびした。「たくさんある。ここにモーニング・ポストの記事がもう一つあるが、それによると結婚式はごくごく内輪に挙行されること、場所はハノーヴァー・スクエアのセント・ジョージ教会で、式にはきわめて親しい者五、六人だけが列すること、式後は父のアロイシャス・ドーラン氏が家具つきで用意したハイド・パークにちかいランカスター・ゲートの家に引きあげることなどが出ている。

住所のある通りの様子。奥の角が境界です。

こちらが正面の様子。住所はなぜかこの正面がある通りではありません。

8.Wigmore Street, W1

 「青いガーネット」

FSLの記載: In The Adventure of the Blue Carbuncle, Holmes and Watson walked along Wigmore Street on their way from Baker Street to The Alpha Inn. "Our footfalls rang out crisply and ludly as we swung through the doctor's quarter; Wimpole Street, Harley Street, and through Wigmore Street into Oxford Street. In a quarter of an hour, we were in Bloomsbury at the Alpha Inn."

延原訳登場シーン: こおりついた街路に靴音たかく、私たちはウィンポール街、ハーリー街の医者町をぬけ、ウィグモア街からオックスフォード街の大通りへと出た。十五分ばかりでブルームスベリー区のアルファに着いたが、ここはホルボーンへ通ずるとある街の角にある小さな宿屋をかねた居酒屋で、ホームズは酒場のドアを押してはいるなり、赤ら顔で白エプロンの亭主にビールを二杯注文した。

通りの様子ですが、Wigmoreはかなり長い通りですので、さらに奥までつながっています。

 「四つの署名」

FSLの記載:In The Sign of Four, Holmes demonstrated the power of deduction by observing that Watson had been to the Wigmore Post Office, and while there, had dispatched a telegram. As usual, Watson was amazed.

延原訳登場シーン: 「どういたしまして」ホームズは肘掛椅子のなかで行儀をくずして、ぐっとうしろへ身をもたせながら、濃く青い煙をはいた。「たとえば観察は僕に、君がけさウィグモア街郵便局へ行ったことを知らせてくれるが、そこで君が電報を一本うったことを教えてくれるのは推理のほうだ」

(郵便局の写真は後日掲載予定→1月5日追加)

性格に言うと今はWigmore郵便局ではなく、Portsmouth Square郵便局になります。Wigmore StreetがPortsmouth Squareにぶつかったところ、Wgmoreの西端を少し北に行ったところにあります。さらに北に行くとBaker街なので、場所としてはホームズとワトソンの下宿に近い場所と言えると思います。


現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)

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延原謙氏の訳はこちらからの引用です。

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