「ホームズゆかりの地」案内:Farringdon [ ┣「ゆかりの地」案内]
FSL: Farringdon (P21)
本日のシティツアーで最後に訪問したのがファリンドン駅でした。
1. Farringdon (Farrington) Street, EC4
「赤髪組合」
FSLの記載: In The Red-headed League, Holmes, Watson, Insepector Jones, and Mr. Merryweather, drove along Farrington Street on their way to capturing John Clay.
延原訳登場シーン:馬車に乗ってからは、ながい道中をほとんど口もきかず、ホームズは深々とうしろによりかかって、きょう聞いてきた曲を口ずさんでのみいた。ガス灯に照らされた夜の街路を、迷宮をさまようような気持で、馬車はごとごとと走りつづけ、ようやくファリンドン街までたどりついた。
ファリンドン街の様子。
2. Saffron Hill, EC1
「六つのナポレオン」
FSLの記載: In The Six Napoleons, Lestrade told Holmes that the Yard had an inspector who made a specialty of the Saffron Hill Italian Quarter. He knew Pietro Venucci on sight, and knew that he was connected with the Mafia.
延原訳登場シーン:「身もとばかりじゃなく、殺害の動機まで明らかにしましたよ」
「おみごとだ!」
「私のほうにサフロン・ヒルをはじめイタリア人街を専門にしている警部がいますが、この被害者は首にカトリック教の紋章いりのものをかけていましたし、顔いろの黒いところなどから私も南方からきたものとにらんでいましたが、そのイタリア人係りのヒル警部に死体をみせたら、ひと眼でなんだこの男かということになりました。被害者はネープルス生まれのピエトロ・ヴェヌチといって、ロンドンきっての凶悪漢です。社員が命令に違反するとすぐ殺してしまうという例の政治的秘密結社マフィアの一員です。」
サフロンヒルの通りの様子です。この後、通りを歩いてみたのですが、残念ながらイタリアの痕跡を見つけることはできませんでした。
これまで紹介してきた「ホームズゆかりの地」については、ホームページ「The World of Holmes」(管理人:みっちょんさん)の、「地下鉄駅を中心にしたホームズゆかりの地案内」のコンテンツで、リストにしてくださっています。みっちょんさんありがとうございます。
同じくみっちょんさんのホームページのコンテンツである「シャーロッキアンの果てしなき冒険」「第六章ロンドンという舞台」の「シティの中心と東部」でも同じ地域が紹介されていますので、是非合わせてご参照ください。いつも参考にさせてもらっております。
現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)
Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London
- 作者: Thomas Bruce Wheeler
- 出版社/メーカー: Iuniverse Inc
- 発売日: 2003/09
- メディア: ペーパーバック
- 出版社/メーカー: インターチャネル・ホロン
- 発売日: 1998/02/06
- メディア: ソフトウェア
その他に参考にしている本はこちら。
Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories
- 作者: Charles Viney
- 出版社/メーカー: Smithmark Pub
- 発売日: 1995/09
- メディア: ハードカバー
この本は日本語訳も出ているそうです。
シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界
- 作者: チャールズ ヴァイニー
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1997/03
- メディア: 文庫
コメント 0