Arsenal vs Chelsea

　勉強疲れたのでBlogに逃避です。

さて昨日というかもう一昨日の日曜日。わがGunnersは、Carling Cup決勝を戦いました。

イングランドでは、リーグ戦に加えて、FAカップとCarling Cupあるいはリーグカップとよばれるトーナメントがあります。
リーグ戦はそろそろ終盤で、首位Man Uとは20点差まで開いてしまっています。（ゲーム数は少ないはずですが、それでも離されすぎ。）
FAカップの方は、先日行われた5回戦をホームで引き分けてしまったので、今度Roversと再試合の予定。
あとは、ヨーロッパを舞台にしたチャンピオンズ・リーグの出場権も得ていますので、こちらも同時に戦っています。（先週決勝トーナメントの1回戦、AwayでオランダのPSVに1−0で敗戦。今年初敗戦じゃないかと思います。またHomeがありますので、2回戦進出してくれるでしょう。）

上記の大会に比べると若干格落ちというわけでもないのでしょうが、このCarling Cupをベンゲル監督は若手主体のチームで戦い、見事決勝までコマを進めました。メンバー的には、1.5~1.8軍といったところで、エースのアンリ、ロシツキ、レーマンはほとんど登場していません。その代わり期待の若手Theo WalcotやDenilsonなど普段リーグ戦では途中交代で出てくる選手がフルで見られるのがうれしいところです。このメンバーで決勝までこれたことは、若手に経験を積ませ、自信をつける意味で来季以降に大きな財産ですね。

ところで、ベンゲル監督就任から10年がたち、昨季ベルカンプが引退したからという訳ではないと思いますが、今年は次の10年を見据えて本格的に世代交代を始めているようです。開幕前の補強も、冬の移籍マーケットでも、ビッグネームの獲得はまったくありませんでした。（ワールドカップで活躍したフランスのリベリー獲得の動きがありましたが、今季中はなさそうです。）
非常に正しい方向性だと思いますし、それができるのはベンゲル監督の指導力あってとは思うものの、これが影響してか、リーグ戦で4位に甘んじてしまっているのは、今年一年しか滞在しない私にとっては個人的にちょっと残念。まあ、今後も一生グーンナとして応援し続けますので長い目で見守ります。

もちろんこれまでの積み重ねもあったから今回のCarling Cupでもこのメンバーでここまで勝ち進めたのだとは思いますが、このCarling Cup決勝でも若手強化路線を引き継いで、メンバーの平均年齢21歳というチームで臨んでいます。対して、チェルシーは、負傷あけのTerryも投入して、ほぼベストのメンバーで臨み、モウリーニョがこのタイトル獲得を本気でねらっていることが伺えます。（アーセナルがあきらめているというわけではありませんが。）

といった背景もあって、これまで戦ってきたこのメンバーでなんとかライバル・チェルシーを破って優勝してほしいと思い、友人を誘ってパブ観戦をすることにしました。ただ今回は地元同士の対戦と言うこともあり、ロンドンのセントラルのパブに行くと、両チームのファンが混在してしまうだろうということで、アーセナルの本拠地近くに住む友人に、スポーツパブを探してもらい乗り込むことにしました。

で、見つけてもらったのがTwelve Pinsというお店。中央に大スクリーン、その他にも何カ所か中くらいのスクリーンがあって鑑賞しやすいのに加えて、入ってみると熱狂的なサポーターが集結して、超満員でした。チャージ6ポンドで、飲み物引換券2枚がついてくるので、ビール一杯3ポンドと考えれば、セントラルの普通のパブとそれほど変わりません。

パブ観戦はこれまでも何回かしていますが、まあ点が入ればガッツポーズをして拍手・歓声をあげるというのがせいぜいというのが普通でした。しかし、このパブは地元で駅からも近いこともあり、ほとんどの人がGunnersのユニフォームを着て、試合中立ちっぱなしで、Chant（応援歌）を歌い、ブーイングをし続けるという熱い場所となっています。

スタジアムの熱狂そのままというか、せまくて密度が濃い分、こちらの方が盛り上がっている感じです。

ということで、彼らに混じって歌を歌い、モウリーニョに罵声を飛ばし、ビール片手に応援したのですが、結果は残念ながら、負けてしまいました。

Chelsea-Arsenal 2-1 Carling Cup Finale
Arsenal vs Chelsea Carling Cup Final -Jaybee-

気に入りませんが画像を貼っておきます。Theoのゴールはすばらしい。

それでもTheoが先制した場面では、パブ内は大盛り上がりでしたし、その後もボール支配率はチェルシーを上回っていましたので、かなり盛り上がることができました。

ドログバの決定力にやられてしまった形ですが、メンバーを考えればかなりの収穫があったと言ってよいと思います。収穫ありすぎて、来季も大物の移籍は無しということになるのも寂しいのですが、この戦力があれば来季の（というか今後10年は）リーグでも十分上位争いして行けそうです。もちろん今期も過密日程の中、主力を温存しつつ戦えるので、残るチャンピオンズ・リーグやFAカップも期待できそうです。（リーグはちょっと厳しいかもしれません。）

ということで、シーズンも残りわずか、スタジアムにももちろん行きたいのですが、なかなかチケットも回ってこないし（最近ほとんどRed memberまで回りません・・・）、大一番はこのパブにいって盛り上がると観戦も楽しめそうです。