池袋ウエストゲートパークⅦ Gボーイズ冬戦争 [読書(楽しみ)]
試験明けに届くように注文したAmazonでしたが、在庫のない本があるらしく遅れて昨日到着しました。もう帰国なので、これが最後の注文になりそうです。やっぱり日本語の活字中毒らしく、何か読んでないと落ち着きません。英語の活字中毒になれていないのは残念なところ。勉強関係の本以上に読む気力がなかなか起きません。
そんなわけで、たまにAmazonをぱらぱら見ては、バスケットに入れてまとめて注文しているのですが、今回もいろいろと物色している中で見つけたのが、こちら。
前回も2冊、しかも単行本で購入したので新作はしばらく先かと思っていたのですが、すでに発売になっていたようです。
よく調べてみると石田衣良さんって、多作な方なんですね。まだIWGPシリーズしか読んでませんが、まだまだ楽しめそう。
さて、本書ですが、すでに7作目とあって安定感があります。ぐいぐい読ませるスピード感はいつも通りですし、最後の爽快感もちゃんとあります。ただ、だんだんえぐい事件や描写は少なくなっているようで、刺激は少ないかもしれません。良いようなもの足りないような。
本巻のメインは表題作の「Gボーイズ冬戦争」で、確かにいろいろと新しいキャラや以前の事件に関連するキャラが出てきて楽しめますし、タカシとのやりとりもいつになくウェットでぐっとくるのですが、自分としては自分の家に火をつけた少年の再生を描いた「バーン・ダウン・ザ・ハウス」の方が好みです。どことなくスペンサーシリーズの「初秋」を思い出させるような少年との交流がいい感じ。
展開が早くてスピード感があるのはいいのですが、あっという間に読み終わってしまうのが残念なところです。今回も2時間もかからず読み終えてしまいました。もう少し1話が長くてもよいのにと思うのですが、どうなんでしょう。最後に収録されている「Gボーイズ冬戦争」も、残りページで果たして解決するのか心配になるほど最後は駆け足で展開していきました。もう少し引っ張ってくれてもよいと思うのですが、そうなるとスピード感が失われて、違った印象になってしまうのでしょうか。
ストーリーとは関係ないのですが、主人公のマコトはクラッシックを良く聴きます。(微妙にテーマにちなんだ選曲になっています。)第一作でクラッシックに出会って以来かなり聞き込んでいるらしく、シリーズが進むにつれて蘊蓄を語れるくらいになってるのが面白いところです。石田衣良さんもさぞやクラッシック好きなのかと思っていたら、こんな本を出してたのですね。私もクラッシック初心者なので、日本に帰ったら買ってみようと思います。
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