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「ホームズゆかりの地」案内:West India Quay [ ┣「ゆかりの地」案内]

West India Quay Underground Station P43-44

現地を訪問した順番でいえば、他に数カ所の駅があるのですが、最近訪れたこちらを先に紹介します。

今回訪問したのは以前にも紹介したIsles of Dogsの付け根にあたりにあるWest India Quay駅です。

ビルの間にあるDLRの高層駅で、改札もなければ、人もいませんでした。駅の全体はこのような感じです。

寂しい駅なのですが、近くには古い建物を利用したレストランなどもあり、横浜の赤レンガ倉庫を思いおこさせる雰囲気があります。

 


1. West India Docks, E14

「四つの署名」
FSLの記載:In The Sign of Four, Holmes and Watson attempted to catch the Aurora, "the fastest boat on the river." Their police steam launch shot through the Pool of London, past the West India Docks.

延原訳登場シーン:プールを過ぎ、西インド造船所をあとに、ながいながいデットフォードの河区をくだって、犬の島(アイル・オブ・ドッグス)の出鼻をまわった。おぼろげだったオーロラの船影も、いまはかなりはっきりそれとわかるようになった。

いくつかのDockがあるのですが、こちらは南ドックの様子です。

このあたりの中心地はCanary Warfという駅で、この駅を中心にオフィス街、ショッピングセンターなどが広がっています。

新たな金融の中心を生み出すために開発されたと聞きましたが、HSBCなどの本社もこちらに移ってきたそうです。(最近は、税金の関係で海外に本社を移すという話もあるようでしたが。)DLRもこの新金融センターとシティを結ぶためにしかれたそうです。
*HSBC:香港上海銀行。世界的な大銀行ですが、本社はすでに香港ではなくロンドンにあります。

West India Quay駅からドック沿いにちょっと歩くとこんな看板がありました。

このあたりの歴史が詳しく書かれています。

地図部分を拡大したのがこちら。

Isles of Dogsの形が分かると思います。

ところで歴史を調べてみると、ロンドンで輸入船からの盗難が横行したことに対抗して、こちらに壁でかこまれたDockを作ったそうです。延原氏はDockを造船所と訳されていますが、船着き場のニュアンスに近いと思うのですがどうなんでしょうか。それとも造船所があったのでしょうか。

歴史については、Wikiを参照ください。(こちら)

と、紹介した後で、ちょっと古いのですが、こちらのページがWest India Docksの今昔の歴史を日本語でかなり詳細していることを発見しました。

ロンドン・ドックランドの開発と行政 by(財)自治体国際化協会 CLAIR REPORT NUMBER 002(JAN.4,1990)

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  これまで紹介してきた「ホームズゆかりの地」については、ホームページ「The World of Holmes」(管理人:みっちょんさん)の、「地下鉄駅を中心にしたホームズゆかりの地案内」のコンテンツで、リストにしてくださっています。みっちょんさんありがとうございます。 


現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)

Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London

Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London

  • 作者: Thomas Bruce Wheeler
  • 出版社/メーカー: Iuniverse Inc
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: ペーパーバック
 
延原謙氏の訳はこちらからの引用です。

新潮文庫 シャーロック・ホームズ全集

新潮文庫 シャーロック・ホームズ全集

  • 出版社/メーカー: インターチャネル・ホロン
  • 発売日: 1998/02/06
  • メディア: ソフトウェア

 

 

その他に参考にしている本はこちら。

Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories

Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories

  • 作者: Charles Viney
  • 出版社/メーカー: Smithmark Pub
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: ハードカバー

この本は日本語訳も出ているそうです。

 

シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界

シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界

  • 作者: チャールズ ヴァイニー
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 文庫

原典にあたるときはこちらの新注釈付ホームズ全集を使っています。注釈があるので場所の特定に困ったときなど助かっています。

The New Annotated Sherlock Holmes 150th Anniversary: The Short Stories

The New Annotated Sherlock Holmes 150th Anniversary: The Short Stories

  • 作者: Arthur Conan, Sir Doyle, Leslie S. Klinger
  • 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
  • 発売日: 2004/11/08
  • メディア: ハードカバー

New Annotated Sherlock Holmes: The Novels: A Study In Scarlet / The Sign Of Four / The Hound Of The Baskervilles / The Valley Of Fear

New Annotated Sherlock Holmes: The Novels: A Study In Scarlet / The Sign Of Four / The Hound Of The Baskervilles / The Valley Of Fear

  • 作者: Arthur Conan, Sir Doyle
  • 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
  • 発売日: 2005/10/25
  • メディア: ハードカバー

 


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降龍十八章

先日、LWTの小公女を見ました。ドラマもよかったのですが、インドが印象深かったです。
by 降龍十八章 (2007-07-06 23:02) 

Tomo

降龍さん、こんにちは。
小公女は昔アニメで見たような気がするのですが、ストーリーまったく覚えてませんでした。ドラマで見るのが面白そうですね。
by Tomo (2007-07-08 01:10) 

降龍十八章

私は小学生のころ、小公子と家なき子は同じ話だと思っていました。小公女もバカにして読まなかったんですが、読んでおくべきでしたね。子供のころに読んでいたら、まだ違った人生を歩んでいたかもしれません。アニメでは主題歌がよかった!
by 降龍十八章 (2007-07-12 22:15) 

Tomo

私もそのへんの名作について、ちょっと遠ざけていたかもしれません。いまでもあまり小説を読まないのは、その影響かも・・・。
by Tomo (2007-07-13 00:29) 

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