「ホームズゆかりの地」案内:Edgware Road [ ┣「ゆかりの地」案内]
Edgware Road Underground Station P18-19
今回は、ロンドンの中心街であるオックスフォードストリートの西端を北に向かう通りであるEdgware Road周辺のゆかりの地を紹介します。
周辺はオックスフォードとはちょっと雰囲気が変わり中東系のお店が多い地域のようです。
1.Edgware Road, W2
「ボヘミアの醜聞」
FSLの記載:In A Scandal in Bohemia, The Church of St. Monica was in Edgware Road. Here, Godfrey Norton and Irene Adler were married, with a disguised Sherlock Holmes as witness.
延原訳登場シーン:『大急ぎでとばしてくれ。リージェント街のグロス・エンド・ハンキー商店をまわって、エッジウェア街の聖モニカ教会までだ。二十分でまわったら半ギニーやる』とどなった。
「3人ガリデブ」
FSLの記載:In The Three Garridebs, Holloway and Steele, the house agents for Nathan Garridebs, were located in Edgware Road.
延原訳登場シーン:「ときにこの家の周旋人は何という人ですか?」
ガリデブはだしぬけに尋かれて眼を丸くした。
「エッジウエア街のホロウエイ・アンド・スティール事務所ですが、それがどうかしましたか?」
ガリデブ氏の家もエッジウェア街近くにあったようです。
心地よい春の日没どきのことで、エッジウエアの大通りから横にはいった、あのいやな思い出をもつタイバーン・ツリーから目と鼻の間のリトル・ライダー街でさえ、沈みゆく太陽の斜光をうけて、金色にすばらしく輝いていた。私たちの目ざす家は大きくて古風な初期ジョージ王朝式の建物で、れんがづくりの正面は平坦な中に、一階の二つの出窓だけが深く出ばっていた。
こちらがEdgware Roadの様子になります。
北側の向こうに立体交差が見えます。
南側の様子。
通り沿い、あるいは近くにはいくつかの教会があるようでしたが、この時点ではどの教会がセントモニカ教会なのか分かりませんでした。「Sherlock's London Today」では、ある程度候補が絞られているようですので、再度訪問して確認しようと思っています。ネーサン・ガリデブ氏の家についても、いくつかの説があるようですので、いずれそれらの説とともに紹介したいと思っています。
これまで紹介してきた「ホームズゆかりの地」については、ホームページ「The World of Holmes」(管理人:みっちょんさん)の、「地下鉄駅を中心にしたホームズゆかりの地案内」のコンテンツで、リストにしてくださっています。みっちょんさんありがとうございます。
現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)
Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London
- 作者: Thomas Bruce Wheeler
- 出版社/メーカー: Iuniverse Inc
- 発売日: 2003/09
- メディア: ペーパーバック
- 出版社/メーカー: インターチャネル・ホロン
- 発売日: 1998/02/06
- メディア: ソフトウェア
その他に参考にしている本はこちら。
Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories
- 作者: Charles Viney
- 出版社/メーカー: Smithmark Pub
- 発売日: 1995/09
- メディア: ハードカバー
この本は日本語訳も出ているそうです。
シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界
- 作者: チャールズ ヴァイニー
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1997/03
- メディア: 文庫
原典にあたるときはこちらの新注釈付ホームズ全集を使っています。注釈があるので場所の特定に困ったときなど助かっています。
The New Annotated Sherlock Holmes 150th Anniversary: The Short Stories
- 作者: Arthur Conan, Sir Doyle, Leslie S. Klinger
- 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
- 発売日: 2004/11/08
- メディア: ハードカバー
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