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「ホームズゆかりの地」案内:High Street Kensington [ ┣「ゆかりの地」案内]

High Street Kensington Underground Station P26

ハイドパークの西側にあるHigh Street Kensington駅周辺のホームズゆかりの地の紹介です。

ケンジントンハイストリートは車線も広く、車量もかなり多い通りでした。お店も多く活気のある地域のようです。ハイストリートから北にちょっと入ると閑静な住宅街が広がっていました。

1.Church Street, W8

「空き家の冒険」 FSLの記載:In The Empty House, an old bibliophile claimed to be a neighbor of Watson's (in Kensington). The old man said he had a little bookstore at the corner of Church Street. Watson almost fainted when he turned and found that the old man was really Holmes in disguise.

延原訳登場シーン:「なアに、ついご近所におるものでしてな、そこのチャーチ街の角のちっぽけな本屋が私の店なんで、以後どうぞお見知りおきを。お見うけするところ、あなたも集めていらっしゃるようですな。『英国の鳥類』『カタラス詩集』『神聖戦争』などあるようですが、みな掘り出しものですな。あの本だなの二段目のすきは、もう五冊もあると埋まるんですがな。あれじゃちと不体裁じゃありませんかね」
私はそういわれたので、うしろのたなを振りかえったが、顔をもとへもどしてみると、そこにシャーロック・ホームズが、テーブルをへだてて、微笑をふくんで立っているのである。思わず腰を浮かして、数秒間は呆然とその顔を見つめていたまでは覚えているが、そのまま気絶してしまったものらしい。

ホームズがライヘンバッハの滝から生還する場面ですね。好きなシーンの一つなのでちょっと長めに引用してみました。

こちらがチャーチストリートになります。

角には古本屋らしき店はすでになくピザハットになっていました。古本屋の主人というのもホームズの変装ですので、古本屋というのも彼の架空の設定なのかもしれません。

2.Kensington High Street, W8

「六つのナポレオン」 FSLの記載:In The Six Napoleons, Harding Brothers had a shop on the High Street. They bought three plaster busts of Napoleon, from Gelder and Co., and sold them to Harker, Brown, and Sandeford.

延原訳登場シーン:ホームズは腰をおろして、ハアカー氏の話をきくことになった。
「問題の中心はどうやら、この部屋にかざるつもりで四月ばかりまえに買ったナポレオンの胸像にあるらしいです。ハイ・ストリート・ステーションから二軒目の、ハーディング兄弟の店でやすく掘りだしてきたものですがね。

駅の近くには胸像を売っているようなお店はありませんでした。開発が進んでいる地域なので店の開店も早そうです。

3.131 Pitt Street, W8

「六つのナポレオン」 FSLの記載:In The Six Napoleons, Mr. Horace Harker of the Central Press Association lived at No. 131 Pitt Street, Kensington. He bought a bust of Napoleon from Harding Brothers. It was stolen, and a man was murdered on his doorstep.

延原訳登場シーン:翌朝私がまだ寝室で身じまいをしているところへ、戸をたたく音がして、ホームズが一通の電報を手にはいってきたのである。彼はその電報を読みあげてくれた。

 ――ケンジントン区ピット街一三一番へスグコイ――レストレード

「いったい何だろう?」

(中略)三十分でピット街に到着した。ここはロンドン有数の賑やかな通りからちょっと横へそれた小さな淀みのようなところで、一三一番というのは、あたりいったいがどれもこれも奥行のない、ひどく事務的に切りつめてはあるが、いずれも相当の家のならんでいるなかの一軒だった。

残念ながら131番地は見つけることができませんでした。すでに番地の割り振りが変わってしまったのか、もともとワトソン博士が場所を特定しないように配慮したのかどちらかだと思われます。


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コメント 6

ロンドンの街並みは綺麗ですね~
観光ではなく住んでみたいです。
慌ただしい観光ではなく、ゆっくりじっくり探索したい街ですね☆
年末ジャンボ当たらないかな~~><;

ドイルの作品を読んでいてイメージしていたロンドンは
黒に近いグレーが全体で雨と霧が多く寒い街でした。
そしてテーマソングがNHKドラマのオープニング・・・
観光案内の本には載っていない色々な町並みを見させて頂いて
ロンドンのイメージが変わりましたよ♪
by (2007-11-07 12:53) 

Takashi

以前コメントさせていただいた者です。
今回の記事もなかなか興味深く読ませていただきました。
ロンドンに行った時にシャーロック博物館には行ったのですが、
今回色々な舞台が見れて感無量でした。
というほど、あんまりホームズ読んでないのですが…。

今度はKeatonの舞台めぐりなどいかがでしょう?
といっても彼の行くとこは基本的に
ロンドンの中でも危ないとこばっかですけど。
一度、ソーホーで月餅を食べてみたいものです。
by Takashi (2007-11-07 19:51) 

Tomo

Bettyさん、ロンドンは物価さえ気にならないくらいお金があればすんでいて楽しい街でした。宝くじでも、家買って住むにはちょっと足りないかも。

昔と違って、今は霧もほとんどないのですが、それでも冬は4時過ぎには暗くなるので、鬱々とした感じになります。
by Tomo (2007-11-08 14:00) 

Tomo

Takashiさん、コメントありがとうございます。
キートンの舞台巡りもする予定だったのですが、時間切れとなってしまいました。でもオックスフォードのベリアルカレッジには行ってきました。他にもいろいろあったのですが、場所が特定されていないところも多いので、絵をじっくり見て探し歩いたら楽しかったと思います。
次に住む機会があれば挑戦してみます。
by Tomo (2007-11-08 14:01) 

michael

このそばに宿泊するホテルがあるので探検しています。
by michael (2007-11-09 18:03) 

Tomo

michaelさん、おいしいお店があったら是非レポートお願いします。
by Tomo (2007-11-13 03:03) 

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