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おいしい日常 [料理・ワイン・料理本]

平松洋子さんの本、さらに読んでみました。(以前読んだのはこちら

おいしい日常 (新潮文庫)

おいしい日常 (新潮文庫)

  • 作者: 平松 洋子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫

平松さんの文章って、ワクワクしているのが伝わってきてこちらまで気分が乗ってくるところがいいですね。それに美味しいものがいかにも美味しそうで、その料理が食べたくなってきます。

この本は短めのエッセイなのですが、大きく三つのテーマに別れていて最初は平松さんが普段おうちで食べているもの。水、米といった基本から始まって、思い出のある食や近所のおみやげなど。他の本でもアジア料理好きなことが分かるのですが、香菜も結構お好きなようす。(親近感を感じるところ。)でも、実は出会った最初は苦手に感じてたことなども語られていました。好きになったきっかけは、香港で美味しい清蒸魚を食べたときからだそうです。「絶妙の蒸し具合を得て、ふんわりまっ白な身を箸でほぐしながら、大皿に添えられた香菜とねぎもいっしょに。ふと頬ばってみる気になった。淡泊な、しかしほどのよい脂がしっとり口中に広がる。そこにしゃきんと勢いのよい香菜とねぎの香味が加わる。この料理は、香菜なしではおいしさは半減だ。完結したおいしさを備えた料理というものは、経験や好みをあっさりと超えさせる。」(P67)うーん、分かる気がする。

次のテーマは平松さんがおうちでつかっている調味料の紹介。味噌や砂糖の基本の調味料についてもその美味しさの秘密が。めずらしい調味料買って使ってみるのが好きなんですが、基本の調味料ももう少し見直してみるのも面白そうです。

そして最後は、お店で食べるおいしいもの。お店が実名で登場します。浅草「大黒屋」の天丼や銀座「バードランド」の焼き鳥とか。うーん、食べてみたい。それから日本におけるピッツァの歴史の項もあって、これも知らなかったことばかりで面白かったです。

ということで、盛りだくさんな内容で、大満足の一冊でした。でも、お腹的には食べたいものが増えてしまってつらいところかもしれません。

 


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