誰も寝てはならぬ3 [読書(楽しみ)]
かなり初期のころの「誰も寝てはならぬ」を読み返してみました。
まだ週刊モーニングで連載中の作品ですが、読み返してみるとこのころからあまり進展がないのがすごいところ。ストーリー漫画でもギャグの読み切りでもなくその中間のような不思議な作品です。
小さくてゆるいデザイン会社のオフィス寺の社長のゴロちゃんとデザイナー(?)のハルキちゃんが主人公です。ゴロちゃんは3回離婚した恋愛マスター。恋愛を登山に例えて表現する恋愛クライマー。はるきちゃんは、大御所の画家の孫で、奥さんを女性にとられてしまったバツ一のお兄さん。二人は幼なじみの同級生。
3巻を読んでてハルキちゃんって自分に似てると思えるのが二カ所ほどありました。あるエピソードで、頭痛持ちのハルキちゃんが首と頭が痛い時間が長くなってきたので、お医者さんに行ったところ言われたのが、普通は首の骨は少し反ってるのに、ハルキちゃんの首の骨は梯子をかけたように真っ直ぐなので、頭痛があるということ。実は私も昔サッカーでジャンプヘッドして着地したら首をねんざしたことがあって、お医者さんでレントゲンを撮ったらまったく同じことを言われました。真っ直ぐで衝撃を吸収してくれないので首痛くなるとのことでした。
もう一つ共通点を発見したのが、シャツを着てネクタイをすると「オエ」となること。私も昔から首の絞まるシャツを着ると吐き気がして大変でした。さすがに社会人になって慣れてきてはいるものの、ワイシャツの首回りは通常よりも少し余裕を見たサイズにしています。本当はネクタイをしないで良い仕事をしたかったのですが、いまだに達成できていません。
たぶんゴロちゃんとハルキちゃんって、年令はちょっと上だけど同世代っぽくて、ところどころ共感できる点があるのがこの漫画の楽しいところです。前作の「大阪豆ご飯」も面白かったけど、そんなこともあって、こちらの方が好きな作品です。あまり展開もないのでこのまま末永く連載が続いて欲しいと思います。
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