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Masterキートン完全版 全12巻 刊行開始 [Keatonian(Masterキートン研究)]

20日発売のビッグコミックオリジナルを読んでいたら、ちょうど真ん中のカラーページ全面をつかって、Masterキートン完全版刊行開始との告知がありました。

「漫画界の秘宝、完全版にて、再発掘。
 全12巻 刊行開始。第1巻、第2巻、8月30日(火)同時発売!!
 定価/1300円(税込)」

だそうです。

諸般の事情により絶版になっていたそうですが、めでたく再刊行されることになったようです。この見開きの告知ページでは、浦沢直樹、勝鹿北星、長崎尚志の3名の名前がクレジットされており、浦沢直樹の名前が少し大きくなっています。この辺に再刊行化の秘密があるのかもしれません。

Masterキートンはビッグコミックオリジナル誌に1988年から1994年にかけて連載されていた漫画です。さまざまなエピソードがあるためジャンルが特定できないのですが、元イギリス陸軍特殊部隊SAS所属の考古学者、平賀キートン太一さんが主人公。ミステリーあり、アクションあり、考古学の話あり、人情物あり、と基本一話読み切りになっています。

漫画好きな私ですが、これまでのNo. 1作品をあげろと言われれば、迷うことなくあげるのがこの「Masterキートン」です。さすがに軍隊に行ったり、考古学者になったりはしませんでしたが、キートンさんが子供時代を過ごしたコーンウォール半島や出身校のオックスフォードに旅行したりしました。マスター(修士)取ろうと思ったのもちょっと影響を受けたところかもしれません。専攻の関係で、オックスフォードではなくロンドン大になってしまいましたが。

また、キートンさんが保険のオプという職業もしていて、これはまさに現代の探偵とも言える仕事。しかも、キートンさんの探偵事務所がベーカー街にあるということもあって、ホームジアン心もくすぐられたのも、大好きな理由の一つです。

元の単行本は全18巻となっています。

MASTERキートン (1) (ビッグコミックス)

MASTERキートン (1) (ビッグコミックス)

  • 作者: 勝鹿 北星
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1988/11
  • メディア: 新書
一巻に8話掲載。

その後ビッグコミックスワイドとして全9巻が発売になっています。

MASTERキートン (1) (ビッグコミックスワイド)

MASTERキートン (1) (ビッグコミックスワイド)

  • 作者: 勝鹿 北星
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: コミック

こちらは各巻16話収録となっています。

今回は全12巻ということで、単純に計算すれば一巻あたり12話収録ですが、中には2〜3話を使った中編もありますので、話が途中になったりしないか心配です。

またビッグコミック増刊号で掲載されていた「キートン動物記」という短編集もあります。

キートン動物記―MASTERキートン/番外編 (Big comics color special)

キートン動物記―MASTERキートン/番外編 (Big comics color special)

  • 作者: 勝鹿 北星
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1995/04
  • メディア: 単行本

こちらは動物にまつわる数ページのエピソードに登場する動物の紹介文がセットになった物です。

このあたりまでがシャーロック・ホームズでいう正典にあたるものでしょうか。

その後アニメ化されていますが、こちらはかなり原作に忠実な内容となっていますし、原作にも関わっていた長崎尚志氏が企画協力しているので、ほぼ正典と同等の資料として扱えると思います。File13まであって、各巻に3話。合計39話となり、原作の3分の1ほどがアニメ化されたことになります。


MASTERキートン File1 [DVD]

MASTERキートン File1 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD

そして公式ガイドブックである「キートン・マスターズ・ブック」も忘れるわけにはいきません。原作であるコミックだけではなくアニメについてもカバーしています。


キートン・マスターズ・ブック―Naoki Urasawa + Hokusei Katsushika presents

キートン・マスターズ・ブック―Naoki Urasawa + Hokusei Katsushika presents

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 大型本

今回の完全版、キートン動物記まで含むという噂もありとても楽しみです。新たなエピソードなんかもあると最高なのですが、それは難しいかな。せめて、解説など原作にない要素も盛り込んでほしいところです。


いずれキートンの各話考察などやりたいと思っていたのですが、これを機会にちゃんと研究してみようかと思ってしまいます。

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as

今でもとても人気がある漫画の一つですよね。私は残念ながら歯医者さんの待合室で読んだことがあるくらいなんですが、一話完結で面白かったです。でもアニメなどにもなっていたとは知りませんでした。今回の完全版は購入予定なんでしょうか。文章からキートンに対する熱い思いがひしひしと伝わってきますよ。私のとっても最高の漫画は手塚治虫の「ブラック・ジャック」です。
by as (2011-06-24 20:39) 

Tomo

>asさん、こんばんは。

今も人気があるのですが、絶版になっていて残念に思っていました。一話完結、多くても2〜3話の話が多いのですが(最終巻だけは8話完結)、それぞれ一話で映画ができそうなくらいの情報量とドラマがあると思います。アニメも原作に忠実でよかったです。
ブラック・ジャック、私も好きでした。でもちょっと読んだのが子供の説きすぎたかもしれません。もう少しして読んだらまた違った感覚だったかもしれません。
by Tomo (2011-06-24 21:00) 

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