Masterキートン Reマスター [Keatonian(Masterキートン研究)]
私の愛読漫画であるMasterキートン。
ビックコミックオリジナル誌で連載されていたのはもう20年前のことなのですね。単行本、ワイド版などが出ていたのですが、原作を巡ったあれこれがあったとかで、重版が長い時期止まっていました。
それが昨年、突然完全版として刊行されることになり、この3月で完全版9巻が発売となり完結することになっていました。
この完全版8巻が刊行されたとき、帯に衝撃の告知がなされていたようです。
「20年後のキートン!!」「今もヨーロッパ古代文明を追いつづけているのか、今も危険な探偵稼業をつづけているのか」
ということで、3月19日刊行のビックコミックオリジナル でキートンが復活。この時点では読み切りなのか連載なのかはっきりせず、読み切りで3月刊行の完全版9巻に収録されるだけでは、との憶測もあったようです。
しかし、5日発売のビックコミックオリジナルによれば、どうやら連載となる模様。
読み切りかもしれないと思っていたときは、完全版のエピローグみたいなものかとも思っていましたが、連載開始となれば俄然期待が持てます。
キートンさん、当時から年齢不詳でしたが、学生結婚で生まれた娘の百合子ちゃんが高校生から大学生になるころだったことを考えると、最終話の時点では30代後半から40才ぐらいという感じでしょうか。その20年後というと還暦間近のキートンさんということになりそうです。
お父さんの太平さんも生きていても80代?
キートンさんも太平さんも、その後元妻とどうなったのかとか、百合子ちゃんがどこの大学にいったのかとか、その後のことが明らかになるのでしょうか。
残念ながら、ガーナにいるためビックコミックオリジナルは入手困難なのですが、いずれ読むことができることを楽しみにしています。前のシリーズは持ってきているのでレビューシリーズでもBlogに書いてみようかな。
Masterキートン完全版 全12巻 刊行開始 [Keatonian(Masterキートン研究)]
キートン動物記―MASTERキートン/番外編 (Big comics color special)
- 作者: 勝鹿 北星
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/04
- メディア: 単行本
キートン・マスターズ・ブック―Naoki Urasawa + Hokusei Katsushika presents
- 作者:
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1999/12
- メディア: 大型本
Keatonian活動を開始します [Keatonian(Masterキートン研究)]
ひょんなことから「MASTERキートン」全18巻を入手しました。
「MASTERキートン」は1988年〜1994年にわたってビッグコミックオリジナルに連載された作品です。
主人公は平賀=キートン・太一。日本人の父(太平)とイギリス人の母(パトリシア)の間に生まれ、英国オックスフォード大学べーリアルカレッジで考古学を学び、その後英国特殊空挺部隊(SAS)に入隊、イラン大使館人質救出作戦等で活躍後除隊、ロイズ保険のオプとして事件の調査を行うとともにヨーロッパ文明ドナウ起源説を証明するためドナウ河流域の発掘を目指しているという経歴の持ち主です。離婚した妻(数学者)との間に娘(百合子)が一人います。
物語は一話〜数話簡潔の短編が中心(最終18巻は長編)で、全144話でなりたっています。後にアニメ化もされています。
番外編としてビッグコミックオリジナル増刊号に掲載された動物にまつわるショートストーリーがあります。
すでに通常版18巻、ワイド版9巻を所有しているものの、日本に置いてきてしまい後悔していましたが、今回改めて入手できましたので読み返してみたところ、すばらしい作品であることを再認識しました。
そこで、今後この作品を徹底的に研究してみようと思い立ち、その成果をこちらのBlogで紹介していこうと思います。
シャーロック・ホームズの研究がシャーロッキアン(またはホームジアン)によってなされていますが、これにならってKeatoniaとしてMASTERキートン研究を進めていこうと思っています。
まずは基本情報を整理して、年代、地理、歴史、世界情勢などの切り口を考えていこうと思っていますが、まずは英国にいる地の利をいかしてこちらで手に入る資料の入手などしていこうと思います。
MASTER KEATON 4 [Keatonian(Masterキートン研究)]
前にも書きましたが、MasterキートンはOne of my bestというか、ほぼBestといえる漫画だと思っています。アクションと考古学と人間模様とがうまい具合にブレンドされていることや、事務所がベーカー街にあるといったディテールのこだわりなど、私の嗜好にぴったりきます。
キートンEvangelistとしてこれまでもキートンの単行本をあげたり貸してあげたりして日夜普及活動に励んでいます。そのためか、この前チェックしてみたら何巻かが抜けていました。キートンの出版物としては全18巻の単行本と、2冊をまとめたワイド版全9巻があり、その他に番外編で動物の短編エピソードを集めた「キートン動物誌」そして先日紹介したMasterブックがあります。このうち、18巻の単行本がどうも不揃いになっているようです。ワイド版については、先日古本屋で欠けていた巻を発見し、即購入しました。
前回紹介したときもかきましたが、原作を巡って問題があり、現在増刷されていない状態が続いているようです。Amazonの古本でも7巻などは2000円以上で出品されていますので、先日350円で見つけたときは2000円払わないでよかったと思いました。
現在も布教活動中で、毎日ワイド版1冊ずつ貸してあげていて、今日4巻が帰ってきました。帰りの電車でぱらぱら見ていたら、思い出深いエピソードがありました。「瑪瑙色の時間」というタイトルで、キートンが少年の頃過ごした英国コーンウォール半島の別荘地での話です。内容は、別荘にきていたキートンと地元のバス運転手とその息子との交流を描いています。ストーリー的にはそれほどぬきんでておもしろい訳ではないのですが、あえて言えば、バスの運転手から、キートンは人生の達人になれると言われるところでMaster of Lifeというキーワードが登場するところは、なぜキートンがMasterかという一つの理由が提示されて重要なエピソードといえるかもしれません。でも個人的に思い出深いのは、このエピソードがきっかけで、実際にコーンウォール半島に行ってみたことがあるからです。
キートンと運転手が一緒に美しい海の色を見て、感動する場面があります。その色が瑪瑙色ということでタイトルにもなっているのですが、漫画自体は白黒ですのでせっかくの瑪瑙色も伝わりませんでした。
大学卒業前に、ヨーロッパを一ヶ月くらい一人で旅してたとき、ロンドンに滞在していたのですが、ふとロンドンでこの話を思い出し、14ポンドの安宿を後にし、コーンウォール半島の先端のLand`s endにバスで向かいました。夜行バスだったと思うのですが、朝明るくなった時に見た海の色は少し乳白色の混じった空色でとても美しかったのを覚えています。宿泊はちょっと手前のペンザンスという町だったのですが、その後二日間ローカルのバスに乗ってランズエンドに行って、日がな一日海を眺めてました。ランズエンドは切り立ったがけの下に海になっていて、海を眺めるには良いところでした。広場にはちっちゃな(場違いのような)遊園地と「地の果ての記念館」があったのも印象的でした。
当時は、旅行にカメラは持って行かない主義だったので、残念ながら写真が残っていないのですが、再度行ってみたい場所の一つです。さらに言えば、記念館でランズエンド(地図でいう英国の左下)からスコットランドのどこか(英国の右上)を徒歩や自転車で走破した人たちの写真が飾ってあって、いつか時間をたっぷりとって自転車でチャレンジしたいと思っています。
キートン・マスターズ・ブック [Keatonian(Masterキートン研究)]
Masterキートンは、ビッグコミックオリジナルに、1988年6月から1994年6月まで連載されていました。連載当時はほぼ学生時代に一致するのですが、ビッグコミックオリジナルは読んでも、キートンだけは読まず、単行本化されるまで待って購入するほど好きでした。いろろな面で影響を受けていたと思います。
主人公のキートンは日本人の父と英国人の母を持ち、本業は「ドナウ文明がヨーロッパ文明の起源」という説を唱える考古学者ですが、学説が異端視されているため、教職にはなかなかつけず、保険会社の調査員(ほとんど探偵です)を主な仕事としています。かつて、英軍特殊空挺部隊にいたこともあり敵地に潜入してのサバイバル術にたけていて、これが探偵業にも役立っています。基本的には一話完結ですが、いくつかの中編があり、最後の巻はまるまるルーマニア編となっています。