創る使う変わる 3KM手帳革命 [手帳]
手帳本マニアなわりには、いままであまりアンテナに引っかかってきませんでした。Franklin Planner User`s Clubさんで紹介されていて気になっていました。結構昔からあるコンセプトのようです。
これだけ手帳本や自己啓発本、成功本を読んでると、成功の法則は分からなくても、成功本の法則はだんだん分かってきた気がします。
まず、夢とか目標を書くこと、それを年、月、週、日と小分けにして達成可能なものにして、日々達成して動機付けを維持して習慣化する、仕事だけじゃなくて個人、家庭なども総合的に考える、目標を達成するという前向きな気持ちを潜在意識として意識する、といったところが共通して現れる要素でしょうか。
それぞれの要素でのアプローチの違いが、著者やシステム毎の特色になっているようです。
さて、この3KM手帳ですが、その特徴は、1年、3年、10年先という時間軸から目標を定める、目標を細分化して数値ではかれる「ありたい姿」を設定する、「ありたい姿」に至る行動計画を決める、日々の行動管理を行う、成果を見やすい形にして達成度を確認するというものでしょうか。そうそう、夢や目標を写真や絵を使ってビジュアルに現して、それを常日頃見るようにするというのも、特徴の一つなようです。
本書の親切なところは、それぞれの段階で、実例や作成のヒントをたくさん例示してくれていることです。ビジュアル化した目標や夢についても、巻頭にカラーで実例を載せているなど、他の人がどうしているのか具体的に分かる構造になっています。
個人的になるほどと思ったのが、業績=能力×意欲という「ローラーの法則」でしたが、これが本書ではさらに発展させ、結果=能力×意欲の2乗×心の姿勢としていることでした。結局いい仕事している人というのは、能力よりもやる気なんだと感じていましたので、納得できる考え方でした。
でその意欲を高める方法ですが、こちらもきちんと紹介されていて、次のサイクルであるとしています。
1.ものの見方、考え方を変える。
2.自分を客観的に捉え直し、経済面、家庭面など総合的な角度から目標設定をする。
3.目標を実行していくための行動計画を立て、行動に移す。
4.行動を阻止する障害物を取り除き、行動を継続化させ、その行動を習慣化させる。
5.正しい行動を習慣化することで、人格が変わる。
6.人格が変わることによって運命が変わる。
7.運命が変わることによって、希望の人生、成功の人生を手にする。
こうしたステップを意識して踏むことが大切なようです。
そして、最後に生涯幸福設計10セオリーを提唱しています。
1.ものの見方、考え方を変えてみる。
2.潜在意識を活用せよ。
3.夢を見、目標を立て、現在に最善を尽くせ。
4.逆境こそ天が与えた最大のチャンス。
5.良い本、良い人、よいものに積極的に接する。
6.数字、時間、他人、自分にも強くなれ。
7.専門知識、超一流のなにかを持つ。
8.人生の成功法則には公式がある。
9.問題意識を持ち、なすべきことを成し遂げる根性を持て。
10.感謝の念を持ち、たえず現状改革に挑戦せよ。
こうしてみると、いずれもこれまで読んできた本と重なる部分が多いことに気がつきます。いくつかについては、すでに試しているものもあれば、いくつかはやろうと思いつつできていません。
結局大事なことは「行動に移す」ということなんだと痛感する次第です。というわけで、早速「ビジュアライズ」をしてみようと思っています。実は熊谷社長の本でも似たことが書いてあって、夢に近い写真を常に見ようということで、手帳にイタリア旅行の写真がいつも入っていたりします。本書では、さらに進めて自分で創作しようと言ってますので、実例を参考にやってみようと思います。さてどうなることやら。
フランクリンプランナーにしろ、熊谷手帳にしろ、コンセプトを実現しやすくするためのツール(手帳のリフィル)が出ていますが、3KM手帳も市販されているようです。本書では、具体的なツールについての説明はあまりされていないのが少し残念なところで、活用例なども多く紹介されている割には、具体的にどうするのかが分かりにくくなってしまっているように思いました。どこかで実物を見られればよいのですが、こんど手帳売り場などで探してみたいと思います。
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