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IWGPコンプリートガイド [読書(楽しみ)]

池袋ウェストゲートパークシリーズも先日紹介した「PPIDE」で10作目ということで、これまでのIWGPシリーズのまとめとして、こんな本が出されていました。

IWGPコンプリートガイド

IWGPコンプリートガイド

  • 作者: 石田 衣良
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/12/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

内容は作者の石田衣良さんのインタビュー、全40ストーリーの紹介、作中で使われたクラッシック音楽の解説、登場人物紹介、などなど。

登場人物紹介で挿絵があるのですが、マコトやタカシのイメージを自分の中で勝手に想像してたので、ちょっとがっかりだったかも。でもまあすでにドラマ化や漫画化もされてるのでいまさらかもしれないですね。

石田衣良さんもこの本の中で言っていますが、IWGPという入れ物ができたことで、いろんなテーマを描くことができたそうです。果物屋の息子でトラブルシューターのマコトがいて、ストリートギャングのキングでクールなタカシがいて、ヤクザになった同級生のサルがいて、警察の吉岡さんがいて。そして中でも忘れてはいけないのがマコトの母。肝が据わってちょっとぶっきらぼうだけど、情に厚い性格で、気っぷが良くてというIWGPシリーズではいなくてはならないキャラです。このIWGPの世界に、現実に問題となっているさまざまな社会現象を反映させた事件が起こって、マコトがそれを解決していく。集団自殺だったり、ドラッグだったり、少年犯罪だったり。登場人物達の言葉を通じてリアルな問題として迫ってきます。そして最終的には人の優しさや強さが事件を解決していく中で、希望を感じることができます。

おまけに、書き下ろしの短編が一編収録されています。PRIDEの方では出てこなかったのですが、前作でマコトの妹になった中国人のクーが活躍する一編でした。せっかく家族が増えたのに本編にでてこなくてがっかりしたのですが、こちらで登場してくれて満足です。

そういえば、先週の日曜日は、池袋の書店で石田衣良さんのサイン会に行ってきました。150人限定だったのですが、先々週に「PRIDE」を購入した際に整理券をもらえたのでいってきました。石田衣良さんはきさくな方で、本に名前とサインを書いてくれて、さらに何か書いて欲しい言葉がありますかと聞いてくださりました。そして握手してもらい写真をとってもらうなど、実に丁寧に対応してくれて感激でした。 ますますファンになりました。


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コメント 1

Chris

はじめまして。
書き下ろしの『北口のアンダードッグス』読みたさに手にしました。
読んでびっくり!
理由は↓↓↓
http://blog.goo.ne.jp/chris39/e/bfaee96e3f98b1d1a21447f74fe2c122
by Chris (2013-01-24 15:30) 

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