石鹸に工夫することで感染症発生率が70%減少 [公衆衛生]
こんな記事を読んで、アイデアの勝利だなと感心しました。
感染症発生率が70%減少!子どもたちが石鹸を使いたくなる“Hope Soap”プロジェクト | AdGang
途上国では、まだまだ衛生環境が整っていないことも多く、コレラやチフス、赤痢などの下痢に悩まされる人々がたくさんいます。小さな子供の場合には下痢が悪化して亡くなってしまうこともあります。
改善するには水道やトイレの衛生施設の整備、かかってしまった場合は水分が効率よく吸収されるように塩分・糖分を調整した水をのませたり、亜鉛で下痢を予防したりと、いろいろな方法があります。
手を綺麗に洗うというのもその一つ。水と石鹸があれば、手に付いた細菌・ウイルスを洗い流せるため、手から食べ物、そして体内への侵入が防げるのです。
しかし手洗いは環境の問題もありますが、習慣にするというのも難しいところ。
このHope Sopaプロジェクトはその習慣にするというところをうまく工夫したプロジェクトのようです。
その工夫というのは透明な石鹸の中におもちゃを埋め込むという物。石鹸を使えば使うほどおもちゃが早く取り出せて遊べると言うことで、一生懸命手を洗ったり体を洗ったりするようになったと言うことです。
上記の記事でしか内容が確認できず、なにかレポートになっている物があればと思って調べてみたのですが、今の所みつけだせません。
70%削減と書かれていますが、リサーチをした村のリサーチ前の状況とか、どういうリサーチ手法を用いたのか、とか、とても興味深い点です。また、石鹸を切ったり、割ったりしておもちゃだけ取り出してしまうのをどう防ぐようにしているのか、なども興味深いところです。
こうした単純に思えるアイデアで大きな成果を出すというところがすごいのですが、アイデアを実行に移してみるというところがやはり一番重要なところ。そしてリサーチをして効果を知らせるという所もよい手順だったと思います。WHOがプロモーションをしているということですが、そもそもどんな人がこのアイデアを出して実際にやってみたのか、というところを是非知りたいと思います。
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