イタリア生活あるでんて

最近、またイタリア熱が復活してきたので、前にイタリアにのめりこんでいたころに買った本を再読しています。

この本は、NHKのイタリア語講座のテキストに連載されていたものをまとめたものです。著者は、カメラマンの方だそうですが、最初に読み進めているときは気がつかず、ふんだんに取り入れられているイタリアのさまざまな風景の写真がきれいだなーと思っていました。あとがきに書いてあって始めて分かり、納得しました。

内容ですが、著者のフィレンツェでの生活が、さまざまなエピソードとともに語られています。イタリア人の行動、料理、サッカー、オペラ、等々、イタリアの代名詞のような項目がほとんどカバーされていると言える内容で、しかも著者の体験によって描かれていますので、イタリアが生き生きと伝わってきます。イタリアの生活を著者の目を通して垣間見ることができます。美しい写真も多く、さらに効果を高めています。

しかし、一方で、著者がイタリアに初めて長期滞在した際に体験したことが書かれていて、しかも様々な項目について書かれていることもあってか、若干表層的な面もあるように感じ、想像上のイタリアを越えるものではないとも言えます。著者経歴を見ると、イタリアに移住されているようですので、長年たった目で見たイタリアについて、読んでみたい気がします。

私も、いつかイタリアに住んでみたいという願望を昔から持っていますので、そういう意味では、非常に参考になる本だとは思います。

　イタリア生活あるでんて　

せっかく紹介しても、すでに絶版のようです。残念。