美味しんぼ(92) [料理・ワイン・料理本]
最近漫画ばかり買ってるような気がしますが、現在購入中の連載漫画の一つである「美味しんぼ」の新巻が出ていれば、買わずにはおれません。(そのためにスピリッツはなるべく読まないようにしています。)
美味しんぼ世界での流れの中で言えば、大きな出来事のない巻で、比較的平穏にエピソードが進みます。一時休養していた直前と比べると、ストーリーにもまとまりがあり、少し調子が戻ってきているようです。
休載後に新たなキーキャラクターとして登場した飛沢(文化部新人で山岡の後輩、雄山にも認められている)が、この巻でも中心的な役割を果たしています。しかし、行動に突拍子がないことも多く、まだ感情移入できるキャラには育っていないのが残念です。
さて、本巻で取り上げられている食材は、デザート、トリュフ、牛肉、タマネギそして桜エビです。
トリュフについては、本当の美味しさを知らずにトリュフを批判する描写がありますが、私自身もこれまでトリュフやフォアグラを心底おいしいと思った経験がないので同感して読みました。しかし、登場人物達は良い素材でしかもその素材の良さを最大限引き出した料理を食べ、トリュフのうまさに目覚めています。個人的には、三大珍味であって、三大美味ではないと思っているので、この認識を変えられるような料理を食することを今後の一つの目標としたいと思います。
桜エビのエピソードについても同じく、新鮮な物を新鮮なうちに味わう経験というのがいかに大事かということが書いてありましたが、いつか実際に体験しなければいけないと思います。
食に対する新たな好奇心をかき立てられたことは確かですが、ストーリーに若干の強引さを感じさせるところは、まだ雁谷氏も本調子ではないのかもしれません。美味しんぼのパワー復活はもう少しというところでしょうか。
今日の教訓
トリュフが本当においしいと思える料理を近く食べる。
食べ物の鮮度を意識して選ぶ。
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