チャーリーの秘密ノート [読書(自己啓発)]
- 作者: ジョン・コルム, ピーター・リング
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2005/10/25
- メディア: 単行本
一件、どんな本か分かりにくいのですが、ノートとか旅とかいう言葉に弱い自分としては、ついつい買ってしまいたくなる本です。
本書はある企業の社長が、社員が自分のことを尊敬してさえいないことを知り、自分探しのたびに出る物語です。
主人公チャーリーは、(インテリア?)デザイン会社の社長ですが、配管工からたたき上げた自分の技術はあるものの、それを会社の力にすることができず、大きな取引でそれを指摘されてしまいます。さらに、自分のことを知らない新入社員から、社長はにこにこするだけの偽善者だと言われていることを教えてもらいます。
そんなことを言っている社員達を許せないチャーリーですが、役に立たない社員をクビにしようとピックアップしていくと、最期に自分が残ってしまうことに気がついてショックを受けます。そして、リーダーシップを学ぶために、かつて牧場で働いていたときのリーダーであるノームを訪ねます。ひょんなことから牧場で働くことになったチャーリーは、そのまま6ヶ月間、人づてに旅に出ることになってしまいますが、行く先々で出会う人達と仕事をする中で、リーダーシップについて、考えを深め、それを少しずつノートにとることで、「気づき」を深めていくのでした。
内容はリーダーシップの秘訣を書いた本なのですが、チャーリーが旅先の出会いや出来事を通じて少しずつ学んでいくという構成になっているので、まるで自分がチャーリーと一緒に旅をして成長しているような気持ちになれます。チャーリーがどんな気づきを得ていくのか、速く読み進みたくなってしまうほどです。
これまで自分の中でのリーダーシップというのは、ヴィジョンの提示とエンパワーメントである、と思っていましたが、本書では、さらに深いリーダーシップについて学ぶことができたと思っています。
「最高のリーダーに求められるもの、それは決して絶えることのない人生への愛」
「優れたリーダーは、その場ですぐに、具体的で刺激的な活動を推し進める。」
「毎日一度はアドレナリンをほとばしらせること。」
等々、旅の経験でチャーリーが書き留めるノートの内容はたくさんあるのですが、いずれもエピソードを元に書かれており、容易に理解しやすいモノとなっています。しかも教科書的ではなく、チャーリーが経験する旅のエピソードですので、さらに親近感を持って、一つ一つの言葉が理解できるというモノです。
挿絵が若干軽いことをのぞけば、非常に良い本だと思いました。明日から、心を開いて、周りの人の意見を心から尊重し、アドレナリンを一度はあげてみるようにしたいと思います。
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