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なぜ、占い師は信用されるのか? [読書(自己啓発)]

先日読んだ「一瞬で信じ込ませる話術コールドリーディング」の続編に当たる本を読みました。話術、コミュニケーションの向上の必要性を感じることも多く、改めてヒントを得ることができたと思います。

なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて

なぜ、占い師は信用されるのか? 「コールドリーディング」のすべて

  • 作者: 石井 裕之
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2005/10/12
  • メディア: 単行本

「コールドリーディング」というのは、聞き慣れない言葉ですが、その場で相手のことを読みながらコミュニケーションをとることだそうです。その場で、相手の心を読むということ自体にテクニックがあるといのがまず驚きですが、この本では、そのテクニックについて、実践可能な形で紹介されています。

実際は、心の中を読むのではなく、相手とのコミュニケーションの中で、いろいろな情報を引き出して、話を自分に有利に話を進めるテクニックを駆使するのですが、いずれも心理的な盲点をついていそうなので、実際に体験したら納得するような気もしています。

まず、相手との信頼関係を築くことで、こちらの言うことを良いように解釈してもらえるということが重要だそうです。例えば、相手と会うときに一瞬にしてリラックスした雰囲気にするために、自分の潜在能力に「自分はこの人と会っていることが楽しい」と思いこませることが重要だそうですが、それを自分に言い聞かせたりしても逆効果なので、どうするかというと、「お客さんと会ったら、まずあなたの両手がぐーっと伸びて、お客さんの両肩に触れる様子をリアルに想像する」とよいそうです。また相手と話すときは、目を見ると効果的というのはよく聞く話ですが、「心の窓としての目」を見て話しているとかえって緊張感が生まれ心が揺れてしまうこともあるので、「生理学的な目」を観察し、どちらの目のまばたきが速いかを見極めるつもりで見ると、しっかりと目を見てしかも緊張感も生じないそうです。(ちなみに、人間には無意識の側というものがあり、動きの鈍いまぶたの側が無意識の側で、反応がにぶくなる側だそうです。)

その後のコミュニケーションの中で使っていくテクニックは、前著でも書かれている、曖昧な質問をしてみるとか、ヤマを張った質問をしてみたり、ということなのですが、本書では、さらに踏み込んで、嘘を簡単に見抜く方法や相手の記憶を消す方法などが紹介されています。

「相手の記憶を消す」というとうさんくさい感じですが、実際のテクニックは単純で、忘れてもらいたいような会話になってしまったら、その会話の始まる前の話題に戻すというもので、うまく話題を急に元に戻すことができると、その部分が忘れやすくなるということだそうです。

と、いろいろと読み進んで、テクニックとして確かに使えるのかもしれないとは思うのですが、実際の会話の中で、よどみなくこうしたテクニックを駆使して話を進めていくというのは、非常に難しいように思います。多分、いくつかのテクニックを意識して話をするという経験を積むと、比較的自然にできるようになるのでしょう。

テクニックを駆使して相手の信頼を得るということに若干の抵抗を感じるのですが、簡単な心がけ(テクニック)で信頼を深められたり、会話が円滑に進むのであれば、あえて無視する必要もないと思いますので、少しずつ意識して使ってみようと思いました。ただ、コールドリーディングは基本的には知らない人に会って話すことが基本なので、営業職の方などは比較的取り入れやすいと思いますが、あまり新しい人と会わない場合は、取り入れるのに工夫がいるかもしれません。

著者の石井裕之さんのホームページもあるようです。


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コメント 2

LifeTrackBack

こんばんは。
『なぜ、占い師は信用されるのか?』の書評を書きましたので、
トラックバックをさせていただきました。
by LifeTrackBack (2005-11-17 01:23) 

Tomo

こんばんは、トラックバックありがとうございます。さっそく訪問させていただきました。これからもよろしくお願いします。
by Tomo (2005-11-18 00:40) 

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