外国為替トレード 勝利の方程式 [読書(マネー)]
外国為替について、勉強中なのは何度も書いているのですが、本書は入門編を超えた内容で、副題の通りまさに「本当は教えたくないプロのノウハウ」を十分に学べたような気がします。
まず、前提として読みが当たる確立は五分五分であるという認識は、きわめて現実的だと思いました。故に、勝てるときに大きく勝ち、負けるときは小さく負けることが重要だそうです。外国為替取引、しかも個人で始める利点は、買いたくないとき、つまりトレンドが一方向ではないときは、参加しないという選択肢もあるということだそうです。難しい相場は避けるということも重要だそうです。
こうした前提を提示した後、為替相場の季節ごと、一日の動き・パターン、為替が動く理屈・理由、為替相場に参加しているアクター、相場に影響を及ぼす要素など、外国為替の基本を丁寧に解説してくれます。入門書だと、為替取引の仕方を紹介するだけですが、本書では為替相場そのものの基礎を網羅してくれているのがうれしいところです。
こうした基礎知識の後に、トレード技術を紹介してくれます。まずは相場観を鍛えるための指標の読み方、ファンダメンタルとテクニカル分析といった相場の見方。その後、入り口・出口が大事、復習を繰り返そう、行動ミスを起こさない、最初は小さく後々大きく、トレードノートをつけよう、ナンピン厳禁、等といった概念についての解説が続きます。
そして最期は精神的に覚えておくべきこと、例えば最初に決めたことは守ろう、とか、自分の限界を知れ、とかといったことを解説してくれます。
これまで読んだ本は、入門書が多かったのですが、本書はそのレベルからさらにステップアップを図るためには最適の本だと感じました。あと一冊くらいは関連本を読もうと思いますが、そろそろ現実に取引を開始したいと思います。
現実の為替相場の方は、円安が順調に進んでいたこともあり、比較的簡単な相場だったのかもしれません。120円を目の前に足踏みしていましたが、そこも超えてしまいました。ただ、このまま円安につきすすんで140円くらいまでいってしまうのか、さすがに円高にゆれるのか、予想がつきません。本書によれば、今は相場に参加する時期ではないということになるのではないかと思います。
個人的には、取引とは別に、来年はかなりの確立でドルかポンドの国に住むはずなので、これから円高にふれるのをまって、ドルに変えるタイミングをはかっています。
今は非常に微妙な時期ですね。最近の傾向からすると、極端な円安や円高に振れることなく105~125円くらいの間で動いているので、円高基調に転じるのではないかと思ったりもしていますが。
来年から米英ですか。ポンドは高止まりしたままなので、ちょっと生活するにはつらいですよね。
by ちくりん (2005-12-10 16:37)
そうなんです、微妙なんですよね。日本経済が悪い方に向かうという人たちはこれからは円安一方向だという人もいれば、円高に転じるという人もいます。来年は、出発までに一番円高のときに両替できるよう準備しておきたいと思います。
by Tomo (2005-12-11 07:39)