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「ホームズゆかりの地」案内:Bank [ ┣「ゆかりの地」案内]

FSL: Bank Underground Station(P6)

Bank駅はその名の通りThe Bank of Englandのすぐ横にあります。

こちらがBank of Englandです。

1.Lombard Street, EC3

「株式仲買店員」」
FSLの記載:
After being let go from his billet at Coxon & Woodhouse's, Hall Pycroft, The Stock-Broker's Clerk, found a position at the great stock-brokerage firm of Mawson & Williams in Lombard Street.

延原訳登場シーン:でもそのうちに、ロンバート街の大きな株式仲買店で、モウソン・アンド・ウイリアムズというのに欠員を見つけました。EC方面はあまりご存じじゃありますまいが、この仲買店はロンドンでも指折りの資産ある店ということになっているのですよ。

 

真ん中の工事中の足場があるところがLombard街です。手前を右に向かうのはKing Williama街です。

2.Old Jewery, EC2

「サセックスの吸血鬼」」
FSLの記載:
The firm of Morrison, Morrison and Dodd was located at No.46 Oled Jewry. In The Sussex Vampire, they remembered Holmes's successful action in the case of "The Matilda Briggs", and referred Mr. Ferguson.

延原訳登場シーン:十一月十九日 オールド・ジュリイにて
吸血鬼に関する件
拝啓 我が社の顧客であるミンシン小路の茶仲買商ファーガスン・アンド・ミュアヘッド商会のロバート・ファーガスン氏より、本日付の当社宛手紙にて、吸血鬼に関して照会がありました。我が社は機械類の査定を専門としておりますので、右の件は営業科目の範囲外でありますから、貴殿を訪問のうえ、ご相談なさるようファーガスン氏にご勧告申しあげました。当社は貴殿がマティルダ・ブリッグス事件を成功裡に解決なされた御手腕を、今なお失念してはおりません。
敬具
モリスン・モリスン・アンド・ドッド商会
代表 E・J・C

日本語訳には書いてありませんが、原文では差出人の住所は46, Old Jewryとなっています。番地を探したのですが、現在は36番地が一番大きい数字のようです。

Old Jewryは、元々Jews' Streetと呼ばれていた地域で、12世紀初期にユダヤ人の難民が定住したところだそうです。(Klinger注による。)

3.Thredneedle Street, EC2

「緑柱石の宝冠」」
FSLの記載:
In The Beryl Coronet, Holder and Stevenson, the second largest private banking firm in the City, was located in Threadneedle Street.

延原訳登場シーン:「私の名は、お聞きおよびかもしれませんが、アレグザンダー・ホールダー――スレッドニードル街のホールダー・アンド・スティーヴンソン銀行のアレグザンダー・ホールダーです」
なるほどホールダー氏ならば、ロンドンの下町でも第二位にある民間銀行の頭取として、私たちもその名はよく知っている。

ホールダー・アンド・スティーヴンソン銀行というのは架空の銀行だそうですが、Klinger注によれば実在した1753年創業のGlyn, Mills & Co.であっただろうとのこと。

「唇の捩れた男」」
FSLの記載:
In The Man with the Twisted Lip, Boone spent his day in Threadneedle Street, selling wax vestas.

延原訳登場シーン:彼は名前をヒュー・ブーンといって、その不気味なみにくい顔は下町でもかなりよく知られている男なのだ。軽犯罪法違反への口実に、すこしばかり蝋マッチなどもっていてそれを売ると見せかけてはいるが、そのじつれっきとした乞食で、君も知っているかもしれないがスレッドニードル街をすこしゆくと、左手にへいがちょっと鉤の手になったところがある。あそこへこの男は毎日出ばってあぐらをかき、膝のうえに申しわけの蝋マッチをならべているんだが、その様子があまりあわれっぽいものだから、つい通りがかりの人たちが、膝のまえのどろのうえにおいてあるあかじみた革のハンチングのなかへ、小銭の慈善の雨を降らしてゆくというわけだ。

右側の建物がBank of Englandになります。鉤の形になった壁を探したのですが、それらしいものはありませんでした。

原文によれば、little distance down Threadneedle Streetの左手側ということになっています。downというのが北から南とすると上の写真の左手側ということになります。The Bank of Englandの正面のビルはRoyal Exchange(上の写真の左のビル)ですが、この周辺ということでしょうか。

Royal Exchangeの正面も裏もちょっとした公園のような空間になっています。

正面のビルがRoyal Exchange、左がThe Bank of England、その間の道がThreadneedleです。

こちらはRoyal Exchangeの裏側です。

物乞いをするのであれば、人通りの多いこれらの広場の壁際がよさそうな気もしますが。

4. Throgmorton Street, EC2

「白面の兵士」
FSLの記載:
In The Blanched Soldier, James M. Dodd was a stock-broker in Throgmorton.

延原訳登場シーン:ミドルセックス隊と申したのは、名刺にスログモートン街の株式仲買人とありましたが、あそこの人ならあの隊にはいるに決まっていますからね。

こちらが通りの様子です。The Bank of Englandの北東にある一ブロック分の長さの短い通りです。


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コメント 2

P_chan(匠)

はじめまして、先ほどは拙ブログにコメントをありがとうございました。

ロンドンにお住まいでしたか・・ 私も、その昔、ロンドンには1年ほど
住んでいたことがあります。 Tube の路線図でBank駅を見た時
「なんだ、まんまの命名だなあ・・」と思いました(笑)

でも実際には、Bankで降りたことはなかったんですよ、
お金なかったので、あまり用事がなかったので・・(苦笑)

しかし、インターネットの世界は便利ですよね、居ながらにして
海外の方々とやりとりができる・・

ロンドンに住むという貴重な体験を活かして、ぜひ、そこで
何かを得てみてくださいね、がんばってください。
by P_chan(匠) (2007-03-26 13:01) 

Tomo

匠さま、ご訪問とコメントありがとうございます。
海外にいらしたことがあるとBlogに書かれていましたがロンドンだったのですね。

Bankは確かにそのままな名前ですよね。私もこんな企画をしていなければ使うこともない駅だったと思います。

留学中なので学業が第一なのですが、せっかくの滞在なのでいろいろと工夫して楽しみたいと思っています。最近写真も加わりつつあります。今後とも参考にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
by Tomo (2007-03-26 20:25) 

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