バンビ～ノ！（7）

バンビ～ノ！の7巻です。現役料理マンガでは一押しの作品。料理マンガというよりは料理人マンガです。

バンビ~ノ! 7 (7) (ビッグコミックス)

• 作者: せきや てつじ
• 出版社/メーカー: 小学館
• 発売日: 2007/02/28
• メディア: コミック

 

ホールでの接客を任された主人公・伴が前巻では接客の技術を覚えたもののそれだけではいけないことを教えられ、どうやって心をこめたサービスができるか模索していましたが、いよいよこの巻で、お客様を満足させるサービスを身につけることができました。

厳しい客でいつも伴を指名する野上さんがなんで伴に目をかけているのかという理由も明かされます。「不器用で打算ができないけど、オリジナルになりうる」というのがその理由でした。確かに、周りに流されて主張がないと、オリジナルなものは作り出せないですよね。自分を振り返ってちょっと反省。頑張らないと。

と、ここまでが前半で、後半はレストラン・バッカナーレの新メニューコンペに伴が参加するエピソードです。久々に料理シーンが多く出てきて楽しめます。

ところで、イタリアにはイタリア料理はなく、イタリア各地方の料理があるだけ、という話を聞いたことがあります。イタリア人の友達の話を聞いていると、他の地方の料理を食べることもそれほどなく、結構保守的なようです。今回コンペで出されたバッカナーレの新メニューを見ると北と南の料理を融合させたり、和風の技法を取り入れたりとかなり創作的なメニューを志向していることが分かります。土地の特色を出すのがイタリア料理ということで、日本では日本のイタリアンということなのでしょうか。

巻末でいよいよ伴が厨房に復帰することを告げられ、次巻から厨房編になるようです。もう発売されているようなので、また次に日本から本を買うときに入れておきたいと思います。

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by 物書きネット (2007-05-30 10:26)