「ホームズゆかりの地」案内:Camden Town [ ┣「ゆかりの地」案内]
Camden Town Underground Station P16
エディンバラ旅行の記録も途中ですが、撮りためていた駅も多くなってきたので、ちょっとずつ紹介していきたいと思います。
今回はリージェントパークの北にあるCamden Town駅周辺のゆかりの地を紹介します。
と言っても一カ所だけで、ホームズの言葉の中で登場するだけです。
カムデンタウンはカムデンロックのマーケットでも有名です。若者の街のようで、駅周辺の道はレストランや服を売る店が多く、いついっても人通りが多い場所です。
1. Regent's Park Zoo, NW1
「犯人は二人」
FSLの記載:Holmes told Watson that Charles Augustus Milverton reminded him of the serpents in the Regent's Park Zoo, "and yet I can't get out of doing business with him."
延原訳登場シーン:「六時半にお訪ねします、C・A・Mとある。」
「ふむ、ではもう来るころだな。ワトスン君、きみは動物園へいってへび - あのくねくねと毒をふくんだ動物のまえに立って、悪意ある平べったい顔に恐ろしい眼を光らせているのを見たら、思わずぞっとしないかい?僕はあの男からそういう印象をうけるんだ。これまで僕の相手にしなきゃならなかった殺人者は五十人にもおよぶが、そのなかの最悪のやつでさえ、ミルヴァートンほどの嫌悪は感じさせなかった。」
こちらが動物園の入り口です。
入って毒蛇のいるところを探そうかと思ったのですが、入場料が16ポンド(ドネーション込み)もするのでやめておきました。4000円弱というのはちょっと高いかなと思います。
ホームズの時代にもあったのか、動物園の歴史を調べてみたところ、1828年にZoological SocietyのZoological Gardenとして建てられ、1847年には一般に公開され始めたとのこと。こちらのサイト(Victorian London-London Zoo)に、当時の写真や絵などがあります。
こちらがロンドン動物園の公式サイトになります。
しかし、シドニー・パジェットの挿絵のミルヴァートンを見た限りでは、見た目はあまり蛇っぽくないですね。おそらく醸し出す雰囲気や顔や眼の表情、そして性格や行動(?)が蛇っぽいということなのでしょう。
これまで紹介してきた「ホームズゆかりの地」については、ホームページ「The World of Holmes」(管理人:みっちょんさん)の、「地下鉄駅を中心にしたホームズゆかりの地案内」のコンテンツで、リストにしてくださっています。みっちょんさんありがとうございます。
現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)
Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London
- 作者: Thomas Bruce Wheeler
- 出版社/メーカー: Iuniverse Inc
- 発売日: 2003/09
- メディア: ペーパーバック
- 出版社/メーカー: インターチャネル・ホロン
- 発売日: 1998/02/06
- メディア: ソフトウェア
その他に参考にしている本はこちら。
Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories
- 作者: Charles Viney
- 出版社/メーカー: Smithmark Pub
- 発売日: 1995/09
- メディア: ハードカバー
この本は日本語訳も出ているそうです。
シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界
- 作者: チャールズ ヴァイニー
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1997/03
- メディア: 文庫
原典にあたるときはこちらの新注釈付ホームズ全集を使っています。注釈があるので場所の特定に困ったときなど助かっています。
The New Annotated Sherlock Holmes 150th Anniversary: The Short Stories
- 作者: Arthur Conan, Sir Doyle, Leslie S. Klinger
- 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc
- 発売日: 2004/11/08
- メディア: ハードカバー
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