飯盛り侍1 [料理・ワイン・料理本]
料理漫画は好きですが、戦国時代の料理人漫画があるとは思っていませんでした。
どこかの書評で面白いらしいということを読んだ記憶があり、古本屋でみかけて買ってしまいました。
足軽の弥八が九州肥前の国の龍造寺隆信の台所奉行として取り立てられるところから、龍造寺家を離れるところまでが一巻の内容でした。
弥八は戦場にあってもつねに生きるための食事を用意しようとする侍。飯で大将に仕えるという弥八の心意気は他の侍とは異なるものの、龍造寺隆信に認められとりたてられていきます。
この作品の面白いところは戦国時代という時代の食生活の一環をかいま見させてくれるところ。決して現在のように多様な食材があるわけではなく、むしろ質素な材料しか手に入らないのですが、それを創意工夫で人を活かす食に仕立てていく弥八の工夫が見所です。
すき焼きや蒲焼きの源流も登場しますが、弥八の功績かは別にして、この時代に成立したものなのだと思われます。
まだまだ刊行されているようなので、少しずつ読んでいきたい作品になりそうです。
むう、やはり日本の文化の中心は北九州でしたか・・・
by 降龍十八章 (2008-01-14 20:18)
九州の戦国時代に目が向くきっかけとなりました。戦国時代は本当に日本中で覇権争いが繰り広げられていたんですね。
by Tomo (2008-01-14 21:44)