Rocky Balboa [映画]
ついに我が青春の映画とも言える「ロッキー」が完結してしまいました。幼少期から影響を受けた作品が完結する瞬間に立ち会えると言うことがこの先何回あるでしょうか。DVD鑑賞ではありましたが感慨深いものがありました。
冒頭、新進気鋭の若手チャンピオンがKOを積み重ねている様子から映画は開始されます。あまりの強さに相手がいない、人気も得られないという苦悩が描かれます。
一方、ロッキーは愛妻エイドリアンを3年前に癌で亡くし、過去を振り返る失意の日々を送っています。前作で和解したと思われた息子ともすれ違いが続く毎日。イタリアンレストランを経営し、客にかつての激闘を語るだけの日々です。
しかし彼の中には燃え尽きていない闘志があることを見いだし、ボクシングに復帰することを決意し、プロライセンスを再獲得。これに目をつけた王者陣営がエキシビジョンマッチを申し入れることから、ロッキー最後の戦いがはじまる。
というのが大まかなストーリー。
ロッキー3,4で見られたような外連味はまったく陰を潜め、過去に生きるロッキー、父と子のすれ違いが序盤ではじっくりと描かれていきます。新たな出逢いがきっかけとなり自分の中に眠るもやもやしたものの正体に気がつき、再チャレンジを図る。その過程はロッキー1のエイドリアンとの恋の様子を描いて以来の静かさで描かれていたと思います。
ロッキーの勇気が息子を変え、家族一丸となりチャンピオンに挑むクライマックスはロッキーシリーズ特有の盛り上がりを見せるのですが、これも前半の静の描写があったからこそ。
これまでのシリーズの回想も含め、完結作にふさわしいラストとなりました。
間違いなくロッキー1以来の名作だと思いました。
あきらめない心、なりふり構わず頑張る姿勢などを受け取ることができました。単純ですが、明日から頑張ろうという気にさせてくれました。見てよかった。
コメント 0