情報編集力をつける国語 [読書(自己啓発)]
人生の教科書情報編集力をつける国語 (ちくま文庫 ふ 29-8)
- 作者: 藤原 和博
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
情報編集力というと、なにやら仕事で資料を読んでそれをまとめたり、参考資料を読んで課題レポートを書いたりといったことがらを思い出しますが、この本はその後ろについている「国語」がミソです。文字通り、中学校での国語の授業を通じて、コミュニケーション能力や考える力をつけるというのが内容になっています。
つい最近、文学について認識を新たにしたところ(←このとき)なので、この国語というアプローチのおもしろさと、教材として重松清の作品を使っていること(さらに本人による授業も収録されている)など、期待して読みました。
対象は中学生から大人までということですが、中心は中学での国語の授業の模様で構成されています。
中学生・高校生の時、なんで国語の授業があるのか(そしてあまりおもしろくなかったのか)疑問に思っていましたが、文学の持つ力というか表現できるものがなんなのか少しわかってくると、なんで国語の授業があったのか納得できるように思えてきました。この本に出てくるような授業があったら、もっと楽しかったのかもしれません。
学んだことは、「出だしの工夫」、「隠喩」、「二つの対になる要素を考え、そこにもう一つ何かを加えることで意味づけを変化させていく」、「思考を停止させるマジックワード(常識にとらわれ自分で考えなくなる)」、等々。具体的なところでは、「ワープロで1000字書評を書いてみよう」という章にあった、7段階のステップ;何を伝えるか、大ざっぱに構成してみる、書き出しが勝負、重複や曖昧ワードを切り取っていく、結びをどうするか、タイトルをつける、最終稿完成、というのがとても参考になりました。
前半では物語を題材に表現や思考法をみてきているのですが、途中で書評という物語とは違ったテーマが出てくるのですが、これまでの自分だったら小説・文学と書評のような文書は完全に別物と思っていたでしょうけど、何かを表現するという意味においてはどちらも違わないと言うことが少しわかってくると、昔感じていた違和感というものが減ってきているようです。
このBlogは、あまり時間をかけず、つれづれと本の内容で覚えておきたいことなんかを書き付けているのですが、せっかくなのでもう少し何を伝えたいのか考えて、表現に工夫をして書いてみる訓練にしてみようかとも思いました。というか、思ったら実行しないといけないですね。
ブログを書くようになってから自分の文章能力不足を感じています。
伝えたい事が読みやすい文章で紹介できたら・・・と常々思っています。
この書籍とても興味があります。読みたいです^^
「~したいな。」「~出来たらいいな。」と思ったら実行しないといけないのですね。
学習することは学校卒業で終わったと思っていたのですが
最近、無性に勉強したい!と思うようになりました。
tomoさんのブログが向上心を掻き立てられます!
by (2008-01-21 16:42)
Bettyさん、こんにちは。
BettyさんのBlog、映画紹介とか見てみたいなーと思わせてくれるので、とっても紹介上手だと思います。私も見習いたいです。
by Tomo (2008-01-22 01:16)