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世界の涯てに [映画]

すでに十数年前に劇場で見たのですが、また見てみたくなりDISCASで借りてみました。

世界の涯てに

世界の涯てに

  • 出版社/メーカー: クロックワークス
  • 発売日: 2003/12/21
  • メディア: DVD

白血病で生き残る確率が3割と告げられた海運商の娘であるヒロイン(ケリー・チャン)と、船員をやめてスコットランドでホテルを継いだテッドと、香港の街の探し屋、モンゴル生まれのチョン(金城武)の3人の関係で進みます。

死を意識したヒロインが周りの人たちの優しさに触れて・・・という感じなのですが、探し屋という奇妙な商売をしているチョンにまつわるちょっと奇妙な、それでいて心温まるエピソードが積み重ねられていくため、ありきたりなストーリーではないところが魅力。少し現実離れしていつつ、幸せな気分になれるエピソードが続くため、死を意識していたヒロインが希望を見いだす過程がありきたりでないだけ、逆に際だちます。

希望を持ち続けること、一生懸命に生きることという主題が、エピソードの積み重ねとともに徐々に心にしみていくという演出がうまいと思いました。

終盤は、スコットランドの「世界の涯て」が舞台になるのですが、圧倒的な自然とそこで生きる人たちという対比がテーマをさらに浮き彫りにしているように思えました。

このスコットランドの風景が抜群で、この映画を印象深いものにしていると思います。イギリスにいるうちに現地に行っておきたかった。2回目の鑑賞でしたが、やはりいい映画でした。

そういえば、途中でTedが道化師・マジシャンに扮している幻想の場面があって、なんだろうと思っていたのですが、これは自分の病気を治してくれる(状況を変えてくれる)魔術師を心の底で求めているヒロインの心情だったんですね。魔術師はいないということを理解した上で、最後に人を幸せにする探し屋を選ぶというところの変遷が深みを出しているということに気がつきました。


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降龍十八章

ケリーチャンは良く見たこと無いのですが、表情がキツイ感じの女性だと聞いています。
うちに彼女のドラエモンの歌のCDがあり、楽しませてもらいました。とくに広東語のドラエモンの主題歌はおもしろくて、笑っちゃいます。
by 降龍十八章 (2008-01-27 14:21) 

Tomo

たしかにケリーチャンはちょっときつい感じを受けるかもしれないですね。この映画でもところどころその表情でうまくきつさを演じてること路があります。その分、ラストがいいのですが。
ドラえもんを歌ってたというのはなんだか似合わないですね。
by Tomo (2008-01-28 00:20) 

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