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シャーロック・ホームズ生誕100年記念 [ ┗研究書・パスティーシュ]

1987年に出されたホームズ本です。(原著は1986年に出版)ヤフオクで入手しました。

シャーロック・ホームズ―生誕100年記念

シャーロック・ホームズ―生誕100年記念

  • 作者: アラン アイルズ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/12
  • メディア: 大型本

 

1887年に「緋色の研究が初めて世に出てから100年ということで、生誕=登場というのがちょっと気になりますね。生誕だったらホームズの誕生日から100年じゃないのという気もしてしまいます。(ちなみにホームズの誕生日は諸説ありますが。)

とはいえ、ホームズが世に知られるようになってから100年間にどのような歴史があるのかという観点からは、とてもよくまとまった本になっています。当然、最初の40年ほどはドイル存命時のことですので、発表順に作品が紹介され、ドイルの経歴に重ね合わされます。その後、新作がなくなった時代は、舞台、映画にホームズの活躍の場が写っていきます。有名なホームズ役者について書かれていますし、作品も網羅されています。最後は私も好きなジェレミー・ブレットのグラナダホームズも紹介されています。

ホームズ愛好の仕方というのは人それぞれですが、私自身は正典と呼ばれる60編を唯一のテキストとして、それを検証したり時代背景を調べたりというホームズ学という分野が好きで、今は古今の文献を集めて読んでいるところです。残念ながら、独自のテーマを見つけるまでには至ってないのですが、 もう少し文献の蒐集と研究を進めていこうと思います。

パスティーシュも嫌いなわけではなく、正典の雰囲気を持った物などはいろいろと読んだりしています。パロディについては、ウィットやユーモアのあるものが多いのですが、あまりにおふざけが過ぎた物はちょっと好みではないですね。

映画、テレビ作品については、グラナダTVのホームズシリーズの印象が強すぎて、他の作品にはこれまであまり興味をもっていなかったのですが、この本を読んで、代表的な作品がどんなものだったのか(中には「ヤングシャーロック」のように興行的にはいまいちのものもあったようですが。)が概観できたのは良かったです。実は、先日ホームズのDVD BOOKというのを購入したのですが、出演しているベイジル・ラスボーンについても本書でいろいろと知ることができました。

ところで、この本は小林司さんと東山あかねさんが監修して、日本シャーロック・ホームズ・クラブが訳しているんですね。この頃は会員でもなく、年齢的にもとても参加できなかったでしょうが、今後もこんな企画があるといいなあと思います。
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