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I'm sorry, mama [読書(楽しみ)]

 借りたので読んでみました。

I’m sorry,mama.

I’m sorry,mama.

  • 作者: 桐野 夏生
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/11
  • メディア: 単行本
内容(「BOOK」データベースより) 児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と焼死した。その背景に、女の姿が浮かび上がる。盗み、殺し、火をつける「アイ子」。彼女の目的は何なのか。繰り返される悪行の数々。次第に明らかにされる過去。救いようのない怒りと憎しみとにあふれた女は、どこからやって来たのか。邪悪で残酷な女の生を、痛快なまでに描き切った問題作。

 なんだかまったく共感できない人々が登場してくるので最後まで読めるか心配でしたが、次々に展開し、徐々に絡み合っていくストーリーに一気に読めてしまいました。

アイ子のキャラクターがまず絶望的に酷いのですが、その酷さというのが不気味なものというよりは本能的なものであることが分かってくるにつれて、少しではありますが理解できてくるようなところがあります。

ストーリーは最後まで救いようのないものなのですが、どこか明るさというかとぼけたところがあって、陰湿な感覚がないのが読み進められた理由かもしれません。借りなかった絶対読んでなかったとは思いますが。


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