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毒物殺人 [読書(楽しみ)]

今野敏さんのST警察庁科学特捜班シリーズの2作目です。

ST警視庁科学特捜班―毒物殺人 (講談社文庫)

ST警視庁科学特捜班―毒物殺人 (講談社文庫)

  • 作者: 今野 敏
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 文庫

今野敏さんの警察ものはいくつか読んでいますが、シリーズで読んでいるのはまだこのSTシリーズのみです。これを読む前に3作目の「黒のモスクワ」を読んでしまっていましたが、まだシリーズ序盤だからか、順番が違ってもそれほど違和感はありません。

本作では、ふぐ毒による奇妙な連続殺人事件と人気女子アナの話が相互に入り組んで最後に二つの事件が結びつき、STの面々が解決するという展開です。

前にも書きましたが、このST科学特捜班の面々は一人一人が際だった個性と特殊な能力を持っているという設定で、シリアスな刑事物というよりは、ゴレンジャー(古いか)みたいなヒーローものを彷彿とさせます。

これまで3作読んでいますが、ちょっと無理矢理5人を登場させようとしているような気がして、誰か一人に感情移入できないところがあるように思います。そんな5人をまとめる百合根キャップが人間らしくてかろうじて共感できますが、ちょっとまじめすぎる嫌いもあります。

そんな難がありつつ、夢中になって読んでしまうのはストーリーの面白さかもしれません。最後まで何がどう絡まっていくのか楽しみに読み進むことができました。

4作目以降は、STメンバーそれぞれに深く入っていく内容のようなので楽しみにしています。また近く読んでしまいそうです。

 


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コメント 6

お茶屋

またまた気になる作品の登場・・・ですね☆
by お茶屋 (2009-07-22 23:48) 

as

大人版「ゴレンジャー」で、ストーリーが面白いとなると、結構ページが進みますね。最近、警察ものを読んでいないので、暫らくぶりに図書館で借りてみるのも良いかも・・・。
by as (2009-07-23 20:05) 

Pace

物々しいタイトルですが、面白そうですね!
5人とも個性的なキャラクターなのでしょうか?
そうなると、人物像把握して物語を追うのは
忙しい気がしますね(^^;
by Pace (2009-07-23 22:57) 

Tomo

>お茶屋さま、おはようございます。

シリーズ化されているので、ついつい手が伸びてしまいそうです。
by Tomo (2009-07-25 10:05) 

Tomo

>asさん、おはようございます。

外連味があるっていうんでしょうか、ゴレンジャー達のキャラがたちすぎているからか、満腹感もあるのですが、ストーリーがひっぱってくれてあっという間に読めてしまいました。今野さんの他のシリーズはかなりリアルな警察ものなので、そちらと比べるとこちらは遊びの要素があって面白いです。
by Tomo (2009-07-25 10:08) 

Tomo

>Paceさん、おはようございます。

5人とも個性的な設定になっています。秩序恐怖症で超美男子なプロファイラーとか、閉所恐怖症なのでいつも露出の多い服を着た異様に耳がよい美女とか・・・。3作目になるとだんだんキャラにも馴染んできたのか、それぞれの活躍が楽しみになってきました。
by Tomo (2009-07-25 10:11) 

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