ワインデイズ [料理・ワイン・料理本]
最近のBlogはワインとか料理ばっかりな気がしていますが、現実逃避の現れでしょうか。
でも、またワイン関連の本。古本屋で買った一冊です。
立ち読みでぱらぱら見たところ、イタリアワインを中心に書いていること、きれいな写真が多く楽しめそうだったことから、買ってみたわけですが、著者名にも少し聞き覚えがあったのも一つの要因です。Amazonで調べてみたら、英語の勉強でお世話になった、この本の著者の方でした。
日本の大学の教授をされているようですが、畑違いの本も出しているんですね。
ワインについてものすごく詳しいというわけではなく、この本を書く数年前にスペインとイタリアで美味しいワインに出会い、そこからのめり込んでいったそうです。その後は、イタリア特にトスカーナのワインを中心に楽しんでいった様子がうかがえます。日本在住なので、イタリアワインを楽しむために、都内のイタリア料理店に行っているそうですが、いずれもレストランの名前、場所が紹介されているのは、読者も楽しめる良い試みだと思います。
イタリアワインを中心としながらも、母国のカリフォルニアワイン、オーストラリアワイン、チリワインなど、新世界ワインについても、実体験を元に紹介されているのは、書かれた当時としては珍しかったのではないでしょうか。(10年前なので、ちょうどチリワインなどが普通の酒屋にも出てきた頃でしょうか。)
一方で、本人が認めているとおりアメリカ人の深層心理で、気取ったフレンチに抵抗があったようで、フランスワインは一本のみの紹介でした。
全部で15本のワインが紹介されているのですが、特に著者の思い入れが強かったのが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ サルヴィオーニで、実際に生産者である、Giulio Salvioni氏を訪ねた様子も描かれています。(最終章は、Salvioni氏だけではなく、トスカーナの生産者を訪ねた際の旅行記になっています。この章は特にトスカーナの美しい自然の写真が多く、トスカーナの田舎に行ってみたくなります。)
変な蘊蓄もなく、著者が実際に飲んでみた体験を元に、自分の好きなワインを紹介するという書き方なので、そのワインへの思い入れなども共有でき、実際に飲んでみたくなります。雑誌連載が元になっているようなので、それぞれの章は非常に短く、若干あっさりしているのは否めませんが、挿絵と写真と併せて、このくらいのボリュームが気軽に読むにはちょうど良いのかもしれません。あっという間に読み終えてしまいました。
読み終わって、特に今度飲んでみたいと思ったワインは、上述のブルネッロとオーストラリアのペンフォールド グランジでした。でもきっと高いんでしょうね。
そういえば、今ぱらぱらと読み返してたら、著者が最初にイタリアワインに目覚めたときのフィレンツェでの食事が「ゴルゴンゾーラソースのニョッキ」でした。昨日のチューボーだけでなく、これも今日の夕飯に影響していたんだと気がつきました。どうも、食に関しては影響を受けやすいようです。
>どうも、食に関しては影響を受けやすいようです。
ふふ、同感です。写真などを見て「おいしそう!」と思ったら中々頭から離れませんものね。お料理するとリラックスできますし、美味しい物を食べて、息抜きされながら頑張って下さい♪
by usagi (2006-02-13 03:13)
今回はテレビと本とで、ダブルですり込みされてしまったようです。作ったことがないソースを作ってしまいました。
by Tomo (2006-02-13 20:40)
Tomoさんのワインや食関連の記事、好きですよ。
作ったことの無いソースなど、チャレンジングな事を最近していないので、少し時間ができたらやってみたいです。
by どらとら (2006-02-16 03:24)
どらとらさん、ありがとうございます。ソースはあまりこらない方だったのですが、これからは少しづつレパートリーを増やしたいと思っています。
by Tomo (2006-02-16 10:04)