池袋ウエストゲートパーク [読書(楽しみ)]
出発するときに飛行機の中で読もうと買った本が、この池袋ウエストゲートパークシリーズの2作目でした。ホテル探しの途中で、どこかになくしてしまい、最後の数ページは読めなかったのですが、スピード感もあるし、ストーリーも短編と言うこともあり次々と展開するので、夢中で読んでしまいました。ただ第一作を読んでなかった(空港の本屋になかった)ので、所々背景を知ってればという重いが残っていました。
そんなことを感じたままだったのですが、今日日本の書籍をおいている本屋にいったところ、第一作を発見。日本の2倍くらいの値段なのですが、誘惑に抗しきれず購入してしまいました。
短編が4編。それぞれに重めの話が続くのですが、主人公マコトの性格や語り口、ひと癖ある脇役達の個性などの要素もあって、それほど思い話にはなっておらず、爽快感が残ります。第二作目で登場していたキャラクターも、主人公との出会いから語られているので、これで大分すっきりしました。
どういうジャンルに分類されるのか分からないのですが、思い出したのはフィリップ・マーロウやスペンサーです。事件が起こり、それに巻き込まれ、先が見えないまま探りを入れていくと物事が動き始めて、全貌が分かってきて、最後は大団円で終わる、という展開もさることながら、主人公の目線で、先が見えない思いを共有しながら進んでいく感覚が似ていると感じた原因だと思います。
気分が悪くなりそうなきつい場面もあるのですが、文体のせいか、それほど気にもならずに読めてしまいます。
まだシリーズは続いているようなので、しばらくしてAmazonに本を注文する時には、忘れずに入れておこうと思います。
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