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「ホームズゆかりの地」案内:Chancery Lane [ ┣「ゆかりの地」案内]

FSL: Chancery Lane (P11-12)

今日はGoodge Streetから、Holborn、Chancery Lane, Bankまで回ってきました。まずはChancery Laneからご紹介します。

Chancery Laneは、Holbornの駅からHigh Holborn通り(この通りについてはHolbornの紹介の際に登場します)を東に歩いてしばらくしたところにあります。

今回の探訪地は、若干見つけるのが大変でした。この辺はまた後ほど述べます。

1.Holborn Bar, EC1

このHolborn Barですが、最初は何を差しているのか分からず、こういう名前のバーでもあるのかと思っていました。しらべてみると、かつてCityにはいくつかの門やBarと呼ばれる境界・Barrierがあって、その北側のBarをHolborn Barと言ったそうで、他にもTemple BarやSmithfield BarといったBarがあるそうです。現地に行ってみたところ、どうやらHolborn Barという地名や施設が残ってるわけではないようです。

「三破風館」

では、FSHの記述から。

FSLの記載:Stone obelisks mark the boundary of the City at Holborn. In The Three Gables, Steve Dixie, the Ngro bruiser, burst into Baker Streeto to threaten Holmes. When Holmes mentionsed the killing of young Perkins outside Holborn Bar, "the Negro's fece turned leaden." Some think that the word "outside" indicates the murder took place outside a public building in the area. I think it simply means outside the City, at Holborn Bar.  

延原訳登場シーン:「そうさ、ディキシーはおれだが、ナマあいうとひでえ目にあうんだぜ」

「それはお前のことだろう」ホームズは相手の怖ろしい口もとを見ながらいった。「ホルボーン・バーの前で若いパーキンズを殺したのも……おや、帰るんじゃなかろうね?」

 黒人がさっと顔いろをかえて、うしろへ飛びさがったのである。

「やかましいやい。おれがパーキンズをどうしたというんだい? あの小僧がごたごたを起こしたときゃ、おれはバーミンガムのブル・リングでトレーニングをやってたんだぜ」

 

多分このあたりのことを言うのだと思いますが。

FSLに記述のあるオベリスク

ドラゴンはCityの象徴だそうです

ちなみに、上述の引用部分は、ホームズが人種差別的な(といっても今日の基準であって当時の基準にはなかったのでしょう)態度を取ると言うことで、嫌う向きもあるようです。


現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)

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延原謙氏の訳はこちらからの引用です。

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コメント 3

写六

ご説明を読んで、フリート街のかつて斬首された謀反人の首をさらしてあったというシティの西端に位置する場所が、なぜテンプル・バーと呼ばれていたのかやっと理解できました。bar,barrier,境界という意味だったのですね。
by 写六 (2006-11-26 14:14) 

Tomo

写六さん、BarがBarrierの省略形かどうかという点にまではまだ捜査が及んでおりませんので、BARの概念についてさらに調べているところです。
by Tomo (2006-11-26 19:45) 

Tomo

もともとは木のポールに鎖や棒が渡されていただけと言う記載がありましたので、この棒=Barが語源なのではないかと推察しています。
by Tomo (2006-11-27 09:39) 

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