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「ホームズゆかりの地」案内:Victoria [ ┣「ゆかりの地」案内]

FSL: Victoria Underground Station (P42)

ヴィクトリア駅はロンドンの主要な鉄道駅の一つでもあり、各地へのばすの出発点でもあるヴィクトリア・コーチステーションもあることから、ロンドンの交通の中心地の一つです。鉄道駅の前にはロンドンの市内バス乗り場もあり、駅周辺はいつも活気に満ちています。商業地帯かと思いきや、ちょっと裏にはいると住居などもあり意外な感じでした。

鉄道駅・地下鉄駅とコーチステーションが意外と離れているのにとまどいました。

1.Victoria Train Station, SW1

「ギリシア語通訳」

FSLの記載:After Mr. Melas, The Greek Interpreter, was let out near Clapham Junction, he was just in time to catch the last train to Victoria Station.

延原訳登場シーン:「『ロンドンゆきの列車は、まだありましょうか?』
『一マイルばかり歩くと、クラパムの乗換駅へ出ますよ。いまからゆけば、ヴィクトリア駅ゆきの最終にゃ間にあいましょう』」

「最後の事件」

FSLの記載:In The Final Problem, Watson followed Holmes's instructions to the letter. He arrived at the Victoria Train Station just in time to catch the Continental express. Moriarty was close behind.

延原訳登場シーン:いいかい、君は必要な荷物を今晩のうちに、信用のできる使いにたのんで、無名でヴィクトリア駅へはこばしておくのだ。朝になったらタクシー馬車を呼びにやるのだが、使いのものにそういって、最初にきたのと二番目とは避けさせるんだ。(中略)するとそこに小型の一頭立箱馬車がえりを赤で縁どった黒い外套の御者をのせて待っているから、それへ乗れば大陸ゆき連絡急行に間にあうようにヴィクトリア駅まで送ってくれる。

(中略)馬車は私をのせるや否や、むちをあげてヴィクトリア駅へと疾走した。そして駅で私をおろすと、馬車は私には目もくれずに、一目散にどこかへ走りさってしまった。

(中略)だが敵は用心ぶかく同時に君にも見張りをつけていたんだね。それだからモリアティがヴィクトリア駅へ現われたんだよ

「恐怖の谷」

FSLの記載:In The Valley of Fear, Inspector McDonald, Holmes, and Watson left from the Victoria Train Station to slove the murder of John Douglas of Birlston Manor House.

延原訳登場シーン:「まだ時間があります」警部は時計を出してみて、「表にタクシー馬車を待たせていますから、ヴィクトリア駅までは二十分も見ておけば十分です。

「サセックスの吸血鬼」

FSLの記載:In The Sussex Vampire, Robert Ferguson was relieved when Holmes and Watson agreed to take the 2PM train from Victoria to Lamberley in Sussex.

延原訳登場シーン:「そうお願いできれば、これに越したことはありません。お出でくださるのでしたら、ヴィクトリア駅二時発というごく都合のよい列車があります」

「むろん参りますよ。このところちょっと暇ですから、あなたの問題に専念することができます。ワトスン君もむろん同道してくれます。」(中略)「それでは二時にヴィクトリア駅でお目にかかりましょう」

「白銀号事件」

FSLの記載:After solving the Silver Blaze mystery, Holmes, Watson and Colonel Ross returned to London at Victoria Station. Holmes invited Colonel Ross to Baker Street for a cigar, and offered to answer all of his question.

延原訳登場シーン:「そのへんのことは大目に見ておかなければなりますまい。ああ、ここはどうやらクラパムの乗換駅ですね。ヴィクトリア駅まではもう十分とかかりません。大佐、ついでに私のところへお寄りになって、葉巻でもおやりくださいませんか? このほかに何かお尋ねになりたいことでもありましたら、何なりと喜んでお答えいたしたいと存じます。」

こちらがヴィクトリア駅の正面です。

こちらは中の様子。リーズ城に行ったときにここからの電車を使ったことがあります。

2.Grosvenor Hotel, SW1

「最後の事件」

FSLの記載:In The Final Problem, Holmes and Watson reached the little Alpine village of Meiringen. There, they stayed at the Englischer Hof, owned by Peter Steiler, the elder. He spoke excellent English, having served more than three years as waiter at the Grosvenor Hotel in London.

延原訳登場シーン:私たちがマイリンゲンの寒村にたどりつき、そのころ先代のペーター・シュタイラーのやっていた『英国旅館』に投宿したのは五月三日のことだった。亭主のシュタイラーは利口な男で、ロンドンのグロヴナー・ホテルに三年間ウェイターをつとめたこともあり、英語は達者だった。

 

調べてみたのですが、今はグロヴナーという名前のホテルはなく、ビクトリア駅の西側の建物だったということが分かりました。実際に行ってみると、今ではThistle Victoria Hotelになっているようです。

マイリンゲンはこちらにいるうちに一度は行ってみたいですね。ライヘンバッハの滝はもちろん、シャーロック・ホームズホテル、ホームズ博物館、ホームズの銅像がありますので、ホームジアンとしては一度は足を運びたい聖地と言えるでしょう。

3.Victoria Street, SW1

「技師の親指」

FSLの記載:In The Engineer's Thumb, Victor Hatherley, an engineer, lived in a third floor walk-up at 16A Victoria Street. When he lost his thumb, Watson treated him and took him to consult with Holmes.

延原訳登場シーン:さきほどメイドさんに名刺を渡しましたが、そのサイドテーブルの上においていったようです」
 私は名刺を手にとってみた。「ヴィクター・ハザリー、水力技師、ヴィクトリア街一六A(四階)」とある。これがこの朝の訪問者の氏名、職業、住所だ。

(中略)二年まえに、契約年季をつとめあげたのと、父が亡くなってかなりの遺産が手に入りましたので、独立して仕事をはじめることにし、ヴィクトリア街に事務所をひらきました。

 

16番地がどの辺か探索できなかったので、もう一度行ってみたいと思っています。ついでに、ここには現在のスコットランドヤードもありますので、そちらも行ってみるつもりです。


  これまで紹介してきた「ホームズゆかりの地」については、ホームページ「The World of Holmes」(管理人:みっちょんさん)の、「地下鉄駅を中心にしたホームズゆかりの地案内」のコンテンツで、リストにしてくださっています。みっちょんさんありがとうございます。 

同じくみっちょんさんのホームページのコンテンツである「シャーロッキアンの果てしなき冒険」「第七章鉄道で駆けつける地方の事件」の「ビクトリア駅」でも同じ地域が紹介されていますので、是非合わせてご参照ください。いつも参考にさせてもらっております。


現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)

Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London

Finding Sherlock's London: Travel Guide to over 200 Sites in London

  • 作者: Thomas Bruce Wheeler
  • 出版社/メーカー: Iuniverse Inc
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: ペーパーバック
 
延原謙氏の訳はこちらからの引用です。

新潮文庫 シャーロック・ホームズ全集

新潮文庫 シャーロック・ホームズ全集

  • 出版社/メーカー: インターチャネル・ホロン
  • 発売日: 1998/02/06
  • メディア: ソフトウェア

 

 

その他に参考にしている本はこちら。

Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories

Sherlock Holmes in London: A Photographic Record of Conan Doyle's Stories

  • 作者: Charles Viney
  • 出版社/メーカー: Smithmark Pub
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: ハードカバー

この本は日本語訳も出ているそうです。

 

シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界

シャーロック・ホームズの見たロンドン―写真に記録された名探偵の世界

  • 作者: チャールズ ヴァイニー
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 文庫


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