「ホームズゆかりの地」案内:Canterbury [ ┣「ゆかりの地」案内]
先日学校のフィールドトリップでカンタベリーに2泊の旅行をしたのですが、カンタベリーと言えばホームジアンにとっては「最後の事件」。
モリアーティ教授の追っ手を避けるため、ワトソンとホームズは尾行をまきつつビクトリア駅から大陸行きの列車で合流。しかし、発車間際に現れたモリアーティ教授を見て、ホームズはモリアーティ教授が特別列車を仕立てて追跡することを予測し、途中で停車したカンタベリー駅で下車、モリアーティ教授をやり過ごすことにします。
延原訳登場シーン:「じゃどうすればいい?」
「カンタベリーで下車しよう」
「それで?」
「それで、そうさ、山越えしてニューへイヴンへ出て、そこからディエップヘ渡るんだ。」
(中略)というわけでカンタベリーで下車したが、きいてみるとニューへイヴンゆきの列車はあと一時間待たなければ出ないという。
旅行かばんを積みこんだ手荷物車が、みすみす消えていった方角を、残りおしくいつまでも見送っていると、ホームズがそでをひいて、線路のかなたを指さした。
「ほら、もう来たぜ」
はるかの森かげに一団の黒煙が現われたと思うと、みるみるそれは近く大きくなり、一分後には一輛の客車をひいた機関車が、カーヴにのって突進してくるのだった。いそいで荷物の山へ身をかくすのとほとんど同時に、特別列車はすさまじい轟音をたてて、熱気を吹きつけながら通過していった。
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