鶏肉のトマト煮込み [イタリア]
最近、食べ物記事が多いような。
昨日、たまたま招待券をもらったので田崎真也氏のセミナーに行ってきました。ソムリエとして有名な田崎さんの講演のテーマは「食の愉しみ」。
どんな話が聞けるのか楽しみにしていたのですが、特に印象に残ったのは「体にいいからワインを飲む、何々を食べるというのでは、薬を飲んでいるようなもの。健康になるために食べるのではなく、食事を愉しむために健康でいるという考え方を。」、「食事は一緒に食べる人とのコミュニケーションを愉しむもの。食をともにする時間=食時が重要。」などなど。さすがにワインセミナーをされているだけあって、一時間半のお話は時間を忘れて愉しめました。
ワインと食事のマリアージュについて、なるほどと思うお話が聞けたのも収穫でした。食べ物を味わう時に重要な役割を果たすのは味覚だけではなく嗅覚、ということは知っていましたが、この味覚と嗅覚を合わせたものがフレーバーというもので、このフレーバーがマリアージュに重要な役割を果たしているそうです。
鴨とワインが合うよと言われて、ワインと鴨を同時に口に入れてくちゃくちゃするという話がありましたが、「合う」というのはそういうことではないんだそうです。
食べ物を口に含んで残る残り香=フレーバーが、ワインを口に入れたときにどのように変化するのか、それをを愉しむのがマリアージュなんだそうです。
先日、牡蠣と白ワインで生臭さが増したということを書きましたが、この日も田崎さんは塩辛とワイン、鰹とビール(特に血合いの部分を食べてビールを飲むと鉄臭くなるそうです)の相性の悪さをあげて、フレーバーの変化と言うことを説明してくれました。
というわけで、今日は赤ワインが合いそうなものを作ってみることにしました。
簡単なのでよく作るのが、鶏肉のトマト煮込みです。トマト水煮缶があればさらに簡単にできます。
今日は鶏肉をニンニクと炒めて焼き色を付け、ニンジン、玉ねぎと一緒に鍋に入れて、トマト水煮を入れて、ことことと煮込みます。味付けは塩、胡椒、オレガノ。ローズマリーもあるといいのですが、まだ購入していないので、また今度。
で、できたのがこんなものでした。
ワインはフランスのテーブルワイン、シャベル・ド・カルドゥネという非常に安いワインでしたが、これが意外と当たりでした。
田崎さんの言っていたとおり、鶏肉と野菜を食べた後の残り香をよく感じながらワインをのんでみたところ、少しは食事とワインが合うという感覚が分かったような気がします。
田崎さん曰く、人はあまり嗅覚を使ってないので、日常的にちょっと気にするだけでかなり向上するそうです。これからは香りを意識してみようと思いました。
鶏肉とトマトソース良く合いますよね。私にとって一番歴史のある料理です。
by michael (2007-12-14 12:32)
michaelさん、こんにちは。
私も一人暮らしを始めたころから作ってます。簡単で美味しいので助かります。
by Tomo (2007-12-15 13:06)