SIDEWAYS [映画]
サイドウェイを観ました。今年の目標の月8本のDVDを鑑賞するの第一歩。
ワイン好きにはたまらない映画って聞いていたので、見たかった一本でした。
ストーリーは結婚一週間前の親友と旅にでる男の話。主人公は小説家を目指すしがない英語教師。ワイン好きなので、親友であるジャックとワイナリー巡りの旅に出るものの、羽目をはずしたいジャックに巻き込まれて・・・というお話。
期待していたよりもワインのことが出てこなかったのはちょっと残念。もう少しワインの話が出てくると面白かったのにと思いました。それでも、赤いオープンカーでカリフォルニアの美しいブドウ畑をドライブしながら、ワイナリーを訪問して試飲するっていうのは、自分も憧れるツアーです。その様子が見られただけでよかったと思いましょう。
ジャックというのが俳優で、一週間後に結婚式があるというのにせっせとナンパに励むという女好き。そのジャックと対極のまじめな英語教師、マイルスが彼のペースに巻き込まれながらも自分も恋をしていくというのが大まかな流れ。ジャックのどうしようもない軽さとの対比で、マイルスの純情さが帰って浮き彫りになっていくところがこの映画の面白さでしょうか。とはいえ、ジャックもマイルスも結構な中年で、マイルスも、恋する相手もそれぞれ離婚したばかりというところが、単なる若者のロマンスとはちょっと違うところ。ジャックもいい年してよくやるよっていうくらいナンパに精を出しているのですが、彼曰く、彼を動かす欲望はマイルスのような人には理解できないとのこと。こんな人っているよなあと思いつつ、自分はどちらかというとマイルスの気持ちの方が分かってしまうかも。でもこういう人といると楽しかったりするのも事実だと思います。
主題はなんだったんだろう。男の友情、人生の再生?
それなりには楽しめる作品でしたが、期待が大きすぎたかもしれません、期待よりはちょっと下だったと思います。
そういえば、数年前にLAからレンタカーでソノマに旅行した記憶がよみがえってきました。主人公達と同じように温泉付きのホテルというかゲストハウスに泊まったのを思い出します。ワイナリーは一カ所しかいけなかったので、次はもっとたくさん回る旅をしてみたいなあ、と思わせてくれる作品ではありました。
アルコールの飲めない私も見終わった時にワインツアーに
行ってみたいな、と思いました。
恋愛は若者の特権ではなく年を経ると若い時の恋愛とは
違う味わいがあるような・・・
ボジョレヌーボーも美味しいですがコクがでてきた年代物
のワインも美味しいのと同じような気がします。
ジャックはボジョレヌーボーのような恋(と言えるかどうか・・)
を求めて手当たり次第に関係を持ちますがこれは中年のあせり、
悪あがきのような気がしました。
ジャックの「あせり」もマイルスの「あきらめ(のような)感」
どちらも中年になった時に感じるものかも知れません。
by みっちょん (2008-01-12 16:25)
この作品の主題を考えた時に思ったのは
・ジャックは裸で走って逃げてきた あの出来事
・マイルズはワイナリー工場でブチギレしたシーン
がキーポイントだったかな~と思いました。
40歳を過ぎてからのターニングポイントを面白おかしく
コメディで見せてもらったと感じました
気心が知れている親友といる時が「素の自分」なのでしょうね
二人の関係が羨ましくも思いましたよ
by (2008-01-12 20:29)
みっちょんさん、コメントありがとうございます。
見る前は中年のロマンスというともう少し落ち着いたものというイメージがありましたが、ジャックも彼についていくマイルズも、ノリは10代、20代とあまり変わらないということろがアメリカっぽいかなと思いました。向こうって自分の年齢がどうだからってことにとらわれず、したいことを自然としている人が多いと思います。それでも中年で結婚したり、離婚したりという二人にはそれが影響を与えているところもあったりしてますね。
by Tomo (2008-01-12 21:01)
Bettyさん、コメントありがとうございます。
マイルズが向上でブチギレするところはおとなしい彼が感情を露わにするつまり前妻とのことが彼に大きく影響しているということが分かって面白いですね。それでも最後にもう一度マヤに会いに行くことで希望を持たせた終わり方になっているのはよかったと思います。
ジャックはこれから安定した生活に入っていき、マイルズは新しい恋を始めるという、二人のキャラと違う方向に動いていくというところがそれぞれの再生なのかと思いました。
二人の関係はよかったですね。まったく性格が違う二人が長年うまくやっているというのはうらやましくもあります。
by Tomo (2008-01-12 21:07)