第一回野口英世アフリカ賞 [公衆衛生]
ちょっと古い話題になりますが、第五回となるアフリカ開発会議(TICAD)にあわせて第一回野口英世アフリカ賞の表彰式が行われました。(TICADの時にはちょうどリベリアにいて関連イベントなど行けなかったのが残念です。向こうでも大統領は今東京にいるよってリベリア人に言われました。)
内閣府のホームページによれば、賞の目的は「アフリカに関する医学研究及び医療活動を顕彰することにより、 アフリカでの感染症等の疾病対策の推進に資し、もって人類の繁栄と世界の平和に貢献することを目的とします。」とのこと。小泉元首相の発案だそうです。
野口英世博士と言えば、明治時代に細菌学の分野で世界的に活躍された方ですね。梅毒や黄熱病の研究をして、最後はガーナのアクラで自身が黄熱病にかかり亡くなりました。
下は先月アクラに行ったときに訪問した野口記念公園の写真。研究室も博物館として残されているようなのですが、残念ながら見つからず、行けませんでした。
その野口博士の名前を冠した賞ということで、「アフリカ」での「医学研究」の分野で活躍している人を表彰しようというものです。
今回が第一回の表彰だったのですが、受賞したのはケニア国家エイズ対策委員長、ミリアム・ウェレ博士と、ロンドン大学衛生・熱帯医学校のブライアン・グリーンウッド博士。
グリーンウッド博士はアフリカでのマラリア研究の分野での功績を認められての選出でした。昨年留学していたときに、「マラリアの疫学と対策」という授業を取っていたのですが、その一コマで彼の授業があったはずなのですが、実はあまり記憶にありませんでした。ちょっと資料を引っ張り出してみたところ、「Measuring the Impact of Malaria Control Intervention」というタイトルでした。でもあまり印象にないんですよね。もしかしたら休講になってたのかなあ。
母校のウェブサイトにもグリーンウッド博士が同賞を受賞したことが載っていました。日本で講演も行われたそうなので、是非行ってみたかったのですが、残念でした。
関係ありませんが、母校のページを見ていたら、同じマラリアの研究者で昆虫学者のカーティス教授が急逝されたとのニュースがありました。彼の授業はよく覚えていますし、パーラメントで行われたマラリアのセミナーに行ったときは国会の中をいろいろと案内してくれました。ご冥福をお祈りします。
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