陽気なギャングが地球を回す [読書(楽しみ)]
またまた伊坂幸太郎さんの本を読みました。
伊坂さんの作品らしく、4人の銀行強盗団のそれぞれの視点から(といっても3人称ですが)物語が展開していきます。もちろん最後に大団円が。
こうした複数の物語が一つになっていく楽しさも伊坂さんの小説の楽しさで、それは本作でも堪能できるのですが、ところどころに出てくる警句というのでしょうか、人生の心理をついたような台詞がなかなか深いのです。
「人間というのはそれぞれが主人をもっている。主人とは、つまりは人が行動するときの拠り所で、それは、実際に自分の上に立つ上司かもしれないし、自分だけの美学かもしれない。一般常識かもしれないし、損得勘定かもしれない。とにかく、人は行動するときにはその主人、ルールに従う。」(P49)
なんて感じのお言葉がいくつかでてきて、はっとします。
ストーリーは嘘を見破れる能力をもつ参謀役の成瀬、スリの達人の久遠、体内時計をもつ雪子、そしてなぜか演説の達人の響野という4人組がそれぞれの能力を使って銀行強盗をしたのに、奪った金を別の強盗に奪われ・・・という話ですが、ところどころに出てくる伏線が最後にすべて使われる感じが爽快です。
たしかにはっとするようなお言葉☆
ストーリーも面白そうですね♪
by お茶屋 (2009-05-20 10:54)
強盗したお金を強盗されても、警察に届けられ
ませんね。^^;
by Yuki (2009-05-20 16:15)
面白そうですね。表紙を見てどんな本か心配になりましたが、ストーリーもさることながら、言葉も興味深いですね。作者さんを調べて、ちょっと図書館に行ってきますね。
by as (2009-05-20 20:16)
>お茶屋さん、こんばんは。
はっとするような言葉がたくさんちりばめられているのも伊坂さんの作品の特徴かもしれません。ストーリーもかなり凝ってます。
by Tomo (2009-05-20 21:28)
>Yukiさん、こんばんは。
強盗したお金を奪われて、それがなんで起こったのか、どう対処するのかというところに参謀の成瀬の知恵が働き、そこが見所ですね。
by Tomo (2009-05-20 21:29)
>asさん、こんばんは。
伊坂さんは、文体は軽妙ではあるのですが、ところどころに考えさせられるような警句がひそんでいます。そしてストーリーのひねり。最近すっかり魅了されています。
by Tomo (2009-05-20 21:31)
先週私は「チルドレン」を読みました!
これも買おうと思ったのですが、まだです~。
なかなかTomoさんに追いつけません(^^;
by Pace (2009-05-23 00:20)
>Paceさん、おはようございます。
私はまだチルドレンを読んでないんです。文庫だとあとはチルドレンとこのギャングの続編くらいしか残ってないと思います。ハードカバーにまで手が伸びてしまうかもしれません。
by Tomo (2009-05-23 10:01)