一瞬の光 [読書(楽しみ)]
連続で白石一文さん。3冊目です。
文庫本で読んだのですが、かなり厚くて読み応えがある長編でした。
この前に読んだ短編集の3作目に近い感じの企業ものですね。
主人公は東大卒のばりばりの橋田。社長の側近としてエリート街道まっしぐらで出世しています。
そんな彼が巡り会った香折は複雑な家族関係で心に傷をおった19歳の短大生。18歳年下の彼女と微妙な距離でつきあっていくのと、社内の派閥抗争が進行していくのが重なり、さらに社長の姪である瑠衣とのつきあいもあって、エリートの橋田の考え方や行動にも少しずつ変化が表れていきます。
最後の展開は「僕のなかの壊れていない部分」も少し彷彿とさせるのですが、あちらよりは全編にわたってサスペンスが多くて、ストーリー的にも楽しめる構成になっていました。
これまでになく主人公の橋田には感情移入できたように思います。最後の選択については考えさせられるところがありました。
ストーリーの面白さにつられて読み進めましたが、他の作品同様、読後に残るものがあったように思います。
おもしろそうですね。書店で探してみようと思います。
by sora (2009-06-21 21:55)
ハイペースで白石さん読んでおられますね(’’)
by Pace (2009-06-22 00:01)
>soraさん、コメントありがとうございます。
結構長い作品ですが、あっという間に読めてしまいました。お奨めします。
by Tomo (2009-06-22 00:29)
>Paceさん、こんばんは。
3冊連続となりました。一応これで一段落です。(借りたのが3冊だったので。)でも、もう一冊はいかないといけないですね。
by Tomo (2009-06-22 00:30)