面白南極料理人 名人誕生

西安で三日目が終わりましたが、毎日朝から夕方まで仕事が続き、街を見る時間もなく、あまりブログにかけるような出来事もありませんでした。

ここのところ出張続きで毎月のように海外な訳ですが、出張中はホテルや移動の時間などにちょっとした隙間時間が多くできます。もちろん町並みウォッチやヒューマンウォッチも楽しいのですが、特に夜のホテルの部屋にいる時間は結構ぽっかりと時間もあくせいもあって、格好の読書タイムに。

毎回の出張でだいたい１日一冊ペースくらいになるように文庫本を買い込んでやってきます。内容はちょっと軽めのものからビジネスもの、古典まで。でもやはり異国で読むのは旅行者が一番、ということで紀行ものをもってくることが多い傾向が。

こちらもそんな一冊。

名人誕生―面白南極料理人 (新潮文庫)

• 作者: 西村 淳
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2009/06/27
• メディア: 文庫

海上保安庁から、南極観測隊として南極に旅立った記録。

といっても、堅苦しい者ではなくて、南極越冬隊に参加しているちょっと変わった人々やその生態を面白おかしく綴った記録。

著者の西村さんは調理隊員ということで、越冬隊の食事を一手に（といっても相方のスー坊もいるのですが）引き受ける役どころ。南極での食事の様子など、なかなかに興味深いのですが、いうほどは食事シーンがメインというわけではありませんでした。むしろ、隊員達の行状、行きの舟の中や基地という閉鎖された世界で、ちょっと大城区変わった人たちがどんな風に暮らしているのか、といったところが中心。そして、これが西村さんの表現ぶり（ちょっと椎名誠さん風）もあいまって、面白おかしく読めました。あっというまで、北京から西安への飛行機のなかで読了。

残念ながら、越冬の途中までしか描かれていないので続きが気になる一冊。次の出張には続きがあれば持って行こうと思います。

コメント 6

私の知人にも、南極越冬隊の調理隊員を務めていた方がいますが、やはり限られた材料をいかに有効に、そして美味しく、あきの来ないメニューを練るか、とても大変なお仕事だと聞いています。隊員の方にとっては、食事が何よりも楽しみになりますからね・・・。続編、楽しみですね。

余談ですが、我が家にはお土産に頂いた、巨大な南極の石があります。
by as (2009-11-19 21:26) 

「西村さん」って、私が呼ばれたのかと思っちゃいました（笑）
厳しい環境の中での人々の行動は、普通の環境の中とは
違った一面が見れそうですね。
私も南極で暮らしたら…自分がどんな行動とるのか…
想像つきません（＾＾；
by Pace (2009-11-19 23:39) 

＞asさん、こんばんは。

越冬隊のしかも調理隊員ですか。まさにこの本の著者と同じですね。私の知り合いは学者さん参加だと思いますが、なぜか今度の出張はその人の所にいくんですよね。

調理隊員は確かに大変そう。飽きが来ないような工夫、大変そうです。この本はどうやら、シリーズの最新作のようですが、最初の南極越冬をテーマにし、かつ続きがまだでてないようです。しかも今年映画化されたとか。さかのぼってシリーズ読んでみようと思います。
by Tomo (2009-11-20 00:34) 

＞Paceさん、こんばんは。

厳しい環境かつ、もともと変わった人がおおいように見えます。実際の所はどうだったのでしょう。南極、行ってみたい気もしますが、寒いのは苦手。
そういえば同じ名字ですねー。


by Tomo (2009-11-20 00:36) 

《グロリア・スコット号》関連で私もこの本を読んだところです。
南極で遭難したスコット隊の冬至祭の食事と面白南極料理人に書かれ
ている冬至祭のメニューを比べると食品の保存技術の進化に驚きです。



by みっちょん (2009-11-24 10:36) 

＞みっちょんさん、こんばんは。

南極の食事ってもっと厳しいのかと思っていましたが、意外にちゃんとしていたのでびっくりしました。以前は生野菜などもってけなかったんでしょうね。
by Tomo (2009-11-24 22:19)