SSブログ

兵馬俑 [旅行]

去年書いてなかったこともすこしづつ紹介していきたいと思います。

去年の11月に行った西安出張。日曜出発、土曜帰国とかなりハードスケジュールの中、仕事が一段落した水曜日の午後遅くに、仕事先の方に兵馬俑に連れて行ってもらいました。

「兵馬俑見ずして中国に来たとは言えない」とか「兵馬俑は世界8番目の不思議目である」とかフランスのシラク元大統領も言ったほどの歴史的な遺跡。

西安からは車で40分ほどの場所に兵馬俑があります。遺跡はよく知られる兵馬俑がみられるメインの兵馬俑坑(一号坑)とさらに二つの兵馬俑坑、そして博物館からなっています。最近は開発が進んでいるようで、大規模なホテルの建設が計画されているそうで、付随して映画館やショッピングセンターなども建てられる予定とか。

まずは有名な兵士達が立ち並ぶところへ。入場早々、こんな風景が展開されて圧倒されます。

DSCN4120.jpg

 

兵士達が立ち並ぶさまはまさに圧巻!

兵士達は一人一人顔が違っているそうです。

DSCN4123.jpg

 

これらの兵士達は発掘されたときはこのように整然とした様子ではなく倒れていた状態だったようです。

DSCN4146.jpg
このような状態だったようです。

 

それを少しずつ発掘復元したのが今の姿だそうです。後部にはその復元現場があります。

DSCN4130.jpg

 

このような形で復元された兵馬が当時の姿で展示されていくようです。

有名な上の兵馬俑は秦軍の前戦の様子を再現したものですが、当然軍隊には司令部もあります。こちらの2号坑では、司令部の様子が再現されています。

DSCN4137.jpg
首がないのが残念ですがいつか復元されることでしょう。

 

いくつかの像は間近にみられるように展示されています。

DSCN4149.jpg
 

 近くで見ると本当に表情が分かるほどリアルです。一体焼きあげるのにも時間と手間がかかったことがうかがわれます。

兵馬俑についてはある程度は知っていたつもりだったのですが、今回訪問して一番驚いたのは、これらの兵馬俑には着色がされていたということ。残念ながら、発掘して空気に触れてしまうと数時間で色が退色してしまうそうで、現在に至るまで保存できる技術がないのだとか。このため、まだ土中に残された遺跡も多くあるそうです。

この兵馬俑ですが、歴史書にはまったく記されていなかったそうです。先日読んだ史記の本でも兵馬俑の謎について書かれていました。 当時の兵士の装備が分かるだけでも貴重ですが、この遺跡があるおかげで、当時の秦軍が他民族による構成だったというようなことまで分かるそうです。今後、保存技術が発展して、当時のままの兵馬俑が展示されるようになることを祈っています。

ところで、この兵馬俑ですが、歴史書に記載されていないこともあってその存在が知られるようになったのは、なんと1974年のことだそうです。農民の方が井戸を掘ろうとしていたところたまたま見つけたのですが、この方が考古学の知識があったことから発掘の依頼をしたのがきっかけだったそうです。そして、さらに驚きなのが、この兵馬俑を発見した方がいまだ存命で、兵馬俑博物館の館長をされているということ。

私が訪問した日も博物館にいらっしゃって、案内書を購入した人にサインをしてくれていました。私も日本語と英語版の二種類を購入してサインをしてもらいました。

短時間でしたが、2200年前とは思えない人類の遺産に触れられて大満足でした。

寒かったので最後に敷地内にあった喫茶店で中国茶を楽しんでホテルに戻りました。

DSCN4184.jpg
 

 こうやって目の前でお茶を煎れてもらうと、中国茶に対する興味も増していきます。少し本格的に知りたいと思って、何種類かのお茶を購入してきました。


nice!(5)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 5

コメント 4

as

すごい!!圧巻ですね。これを2200年前に作ったときの権力者と作り上げた職人さんたちに脱帽です。いつか自分の目でじかに見てみたいです!!
by as (2010-01-05 19:20) 

お茶屋

す、すごい!!
まさに圧巻ですね。

中国茶、奥が深いんですよね・・・^^;
まずは日本茶の修行を頑張って参ります!
by お茶屋 (2010-01-06 10:15) 

Tomo

>asさん、こんばんは。

作り上げた職人さんには本当に脱帽ですね。色がついていたらさらに圧倒されたと思います。是非次回の旅行の行き先候補にしていただければと思います。
by Tomo (2010-01-06 23:40) 

Tomo

>お茶屋さん、こんばんは。

まさにド迫力でした。

日本茶も奥が深いですよね。日本茶にも興味津々ですので、これからもご指導おねがいいたします。
by Tomo (2010-01-06 23:42) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。