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沈まぬ太陽(一)アフリカ編・上 [読書(楽しみ)]

昨年映画にもなっていた沈まぬ太陽。

なんとなくストーリーは知っていたのですが、読んだことはありませんでした。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

  • 作者: 山崎 豊子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 文庫

なんとなくイメージとしては最近の話なのかと思っていましたが、結構古い時代の設定だと言うことが分かりました。主人公の恩地元は中学生で戦後を迎えて、30歳過ぎということは60年代くらいなのでしょうか。

組合の委員長をだまし討ち的に引き受けさせられ、本気で取り組みストを打ち、任期を終えたとたんにパキスタンに二年の約束で赴任したものの、任期間際にイランに送られ、そのままケニアに。

このアフリカ編・上巻では、そんな恩地のケニアに来るまでの遍歴が綴られます。意図せず組合の委員長を引き受けたばかりに、そしてまっすぐに取り組んだばっかりに、ここまでの仕打ちを受けるという理不尽を感じさせられる展開でした。

私もメーデー生まれということもあり(というのは本当はあんまり関係ないのですが)、一年間、会社の組合の委員長をしていたことがありましたので、我が身のことのように恩地に思い入れを感じてしまいました。

とはいえ、時代や環境が違うこともあり、組合の役割やできること、会社との関係もこの頃とはずいぶんと変わってきているということも実感しました。また、私自身途上国に頻繁に行く仕事をしていますが、当時のパキスタンやケニアでの生活は、今では想像もつかないくらい大変だっただろうことも伺えました。

この巻ではイランに行くところまでが描かれますが、下巻の展開が楽しみです。

 


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コメント 4

Pace

山崎さんの本はとっても気になりつつ、まだ1度もまともに
読んだことがないです…。
でも、話題になっていたりドラマ化されていたりで、なんとなく
あらすじは知っているというものも、多いです。

未知の国や過去の人々の姿は、小説だとリアルに感じられて
イメージが膨らみますよね(’’)
イランやパキスタンは気になる国ですので、近いうちに
読んでみたいと思います。
by Pace (2010-02-18 22:50) 

Tomo

>Paceさん、こんにちは。

山崎さんの本は確かになんとなくあらすじをしってるものが多いですよね。私もこれが初めて読んだ山崎さんの本でした。

イランはどんなところなんでしょうね。深夜特急を読んで以来、いつか行ってみたいところです。
by Tomo (2010-02-20 17:13) 

Betty

是非!「会長編」までお楽しみください☆
by Betty (2010-02-22 17:19) 

Tomo

>Bettyさん、こんばんは。

へー、会長編というのがあるんですね。まだ5分の1なので、先が楽しみです。
by Tomo (2010-02-25 22:38) 

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