映画「シャーロック・ホームズ」 [シャーロック・ホームズ]
昨日、話題の「シャーロック・ホームズ」を見てきました。
ストーリーは完全にオリジナルですが、ガイ・リッチー監督が原作を読んで、ドイルが描きたかったホームズ像にせまったとのこと。シャーロッキアンの間でも賛否両論のようですが、個人的には映画そのものとしては楽しめました。
当時のロンドンの雰囲気はでてたと思いますし、ホームズが壁にVRの弾痕をつけたり、Game is afootの台詞があったりと、シャーロッキアンをくすぐるネタもありました。そして、ワトソンの結婚にホームズが嫉妬したり、ボクシングの達人としての一面など、ホームズ像を掘り下げていてよかったと思います。
とは言え、原作との矛盾点もいくつかありました。メアリーがホームズと初対面だったり(もしかしてメアリー・モースタンじゃない?)、アイリーンが活躍したり、というのはいいのですが、この映画の設定がタワーブリッジの完成間近というのは、多分舞台として使いたかったのだと思いますが、このころホームズはモリアーティー教授と戦って行方をくらませていた時期なんじゃないかと思ったり。(確認したらタワーブリッジの完成が1894年で空き家の冒険でホームズが帰還したのが1894年。)。建造中のタワーブリッジはなかなか迫力があってよかったのは確かですが。それと、国会議事堂とタワーブリッジの位置関係もちょっと近すぎるでしょうか。
でも、映画としては面白かったし、あんまり細かいことを気にしないで楽しむのが正解だと思います。次回作も控えているようですし、素直にこのシリーズを楽しみたいと思っています。それに、こうやって映画化されるとまたホームズに脚光が当たって、テレビでも特集されたり(この前の「ふしぎ発見!」とか)、関連書籍も出版されると思いますので、大歓迎です。
公式サイトではシャーロック・ホームズ検定をやっています。
公開記念検定(小説編)
もちろん私もやってみました。結果は・・・。
なんとか全問正解することができました。よかった。(なんだかうまくはれてなかったのでもう一度挑戦してみました。問題、ちょっと変わってました。4月2日)
最後に予告編をつけておきます。
シャーロックホームズ検定合格おめでとうございます。さすが、シャーロキアン、Tomoさん!!
しかしながら、タワーブリッジ制作年代にホームズが行方不明時期だという突っ込みが入れられるのはスゴイですね・・・。シャーロキアンの方々は、圧倒的に頭の良い方が多いと言いますし、逆にそんな方々を相手にしないといけないガイ・リッチー監督も大変ですね。次回作に期待ですね。
by as (2010-03-22 21:14)
>asさん、こんばんは。
検定は「初歩的だよ、ワトソン君」という感じでした。
シャーロッキアンは頭がよいというよりは、細かいところが気になったり、執念深かったりという気もしますが、確かにこういう人を相手に作るっていうのは大変そう。昔NHKでやっていたイギリスで作ったドラマシリーズでは、製作にあたって原作の細かい設定をまとめてみんなで確認しながら作ってたと聞きました。(←この本、欲しいのですが未入手)このへんがイギリス人とアメリカ人の違いなんでしょうか。
by Tomo (2010-03-24 00:25)
映画には正典ゆかりの場所も出てきましたが、いかがでしたか?
本当に、ワトソンとメアリーはどうやって出会ったんでしょうね~?
映画の設定年は、ワトソン婚約中ですからタワー・ブリッジ完成間近よりはまだ半分完成ぐらいでしょうか? タワー・ブリッジはドイルの原作には出て来なかったと思うので舞台になったのは新鮮でした。
原案/製作のライオネル・ウィグラムは、シャーロック・ホームズに詳しい自信があったみたいですし、ベイカー・ストリート・イレギュラーズから言葉と事実関係のアドバイスを受けて心強かったみたいです。そこはあまり専門家の意見を受けて固い作品にならないでほしいと私は心配していたのですが、ワトソンがブルドッグを飼っていて立派な名前がついていたのが面白かったです。
by ぐうたらぅ (2010-03-25 22:33)
>ぐうたらぅさん、こんばんは。
ワトソン婚約だともっと前なんですよね。タワーブリッジのあの完成度からいうと、かなり後なはずなんですが。
BSIもかかわってたんですね。でも、毒ガスがタワーブリッジ近くからパーラメントまで届くとかありえないような気もするし、もう少しだったような。ワトソンのブルドッグはよかったですね。
by Tomo (2010-03-26 00:24)