Elmina [ガーナ生活]
先日、休日にエルミナというガーナの世界遺産の一つに行ってきました。
エルミナはポルトガルの要塞として1482年に建てられ、その後オランダの支配下では奴隷貿易が行われる中心地となっていたそうです。11あるガーナの城塞群が世界遺産に指定されているそうですが、その中でも最古の要塞とのこと。
15世紀に建築されたとは思えない外観でした。塗装などは最近だとは思いますが、建物自体も石造りで重厚でしっかりとしていました。
入場料11セディとカメラ持ち込みの2セディを支払って中に入ります。ちょうどガイドツアーが始まるところだったため合流。
奴隷の積み出し港として使われていた歴史とその当時どのように使われていたかを見ながら説明を受けます。
こちらは奴隷が閉じ込められていた部屋。ここで3ヶ月過ごしたそうです。こことあと数部屋で女性が400人も入れられていたとか。他に男性600人がいたそうです。
そしてここが奴隷船にのせられていったというPoint of no returnと呼ばれる場所。
この明るい陽光やのどかな風景と当時の非人間的な行いのギャップが大きすぎて受け入れるのに時間がかかりました。
ガーナご飯 プランテーンとティラピア、ビーンシチュー [ガーナ生活]
2月から3月にかけては出張が多くて、ガーナの北から東からあちこちに行ってきました。初期の段階でいろいろな所を見て回れたのはとても良かったと思います。
そんな出張でいったのがボルタ州というところ。アクラからみて東にありますが、世界最大の人工湖、ボルタ湖をようする州です。
さすがに水資源が豊富なこともあって、あちこちでティラピアのマーケットや養殖場の看板を見かけました。ティラピアというのは途上国では良くみる淡水魚。スズキの仲間ということですが、確かに白身の身はしっかりしていてとても美味しい魚です。といっても、実はアジア各国で食べたときは正直あまり美味しいとは思えなかったのですが、ここガーナに来て食べてみて、認識を改めました。
そんなボルタ州で食べた一品がこちら。
焼いたティラピアに、プランテーン、ビーンシチューが添えられています。というか、プランテーンは添えられているというよりは大盛りに盛られているという印象です。
プランテーンというのはバナナの一種で、加熱して食べられるのが一般的なようです。ガーナの道ばたでもおばさん達が炭火に網をおいて、その上で焼いたプランテーンを売っています。今回食べたものは油で揚げてありました。ほくほくしてちょっと芋っぽい感じもします。
左上に見えるビーンシチューというのは豆の煮込み。イメージ通りの味がしますが、やはりガーナだけあって、ちょっと辛めの味付け。
アフリカの料理はこれまであまり馴染みがなかったのですが、こうして食べてみると結構おいしいものに出会えます。
ティラピアはこちらでのお気に入り食材となりつつあります。
ガーナご飯 バンクーとオクロスープ [ガーナ生活]
先日、ガーナ人の同僚(といっても同僚はみんなガーナ人なのですが)と一緒に昼食を食べに行きました。
ガーナの食事といってもなかなか想像がつかないかと思いますが、バラエティがあって、結構美味しいものがあります。
いろいろと食べてみると辛いもが多いなと思っていましたが、日本で何かのテレビで一人あたりの唐辛子の使用量が世界3番目(たしか一位は旧ユーゴのどこかの国、ボスニアだったかな、で、唐辛子と行っても辛くないパプリカのようなものをつかってるそうです)なんだそうです。
主食もメイズ、キャッサバ、プランテーン、米、といろいろとあって、選択肢が多いと思います。まあ、見た目は白いお団子状の物が多いということで共通しているのですが。
この日選んだ主食は発酵させたメイズとキャッサバの粉から作ったバンクーというもの。火にかけて練り上げていくそうですが、まだ作っているところを見たことがありません。発酵させているので、ものによっては酸っぱさや臭いが日本人にはきつく感じることもあるそうです。ザンビアで食べたシマというのにちょっと似てるかもしれません。あちらは最後に蒸すというのが違いでしょうか。
似たものにフーフーというのがありますが、こちらは確かキャッサバとプランテーン(バナナですね)を、杵と臼でついたもの。杵は日本のようなハンマー型ではなくてまっすぐな棒を使うのですが、杵はまさにお餅をつく杵と同じ形状をしています。食感はフーフーの方が若干もちもちさが上といったところでしょうか。
こちらがバンクーになります。
ビニール袋に入って供されますがこれが二袋が一人分というのが標準のようです。
このバンクーをちぎってスープ・シチューにつけて食べるのがガーナ流の食べ方ですので、そちらも選ばなくてはなりません。
この日はオクロとティラピアスープというものを頼んでみました。
同僚に聞いたところトマトとチリを使ったスープだそうです。オクロというのは日本で言うオクラのことで、このスープもかなり粘りがありました。(聞いたところに寄るとオクロというのはアフリカのガーナあたりが原産で世界に広がっていったそうです。)
全体としてはこのようになります。
向こう側にフィンガーボールが見えていますが、この隣には食器用洗剤(だと思います)がおいてあるのがガーナのレストランの食卓で、これはこのバンクとスープを右手を使って食べるから。
一応スプーンもあるので外国人はスプーンで食べたりもするのでしょうけど、やはり郷に入っては郷に従えということで、私も手でいただきました。
しかし、このバンクーもスープも熱々でやってきますので、最初はバンクーをちぎるのも、それをスープに浸すのも一苦労です。そしてもう一つ苦労したのがスープを上手に手ですくうこと。
昔、フィリピンに住んでいたときやバングラやインドに出張したときに、お米にスープをかけて手で混ぜ混ぜ(こねこね?)して食べる食べ方は教えてもらったのですが、バンクーはスープを吸い込まないこともあって、上手にスープをすくって食べる必要があります。
同僚の真似をしてやってみたのですが、なかなかうまくすくえず、液体が多く残ってしまうことに。
しかしやはり手を使って食べると、手の感触も使って食べることになりますので、箸やフォーク・スプーンで食べるのとはまた違った食感(触感も含め)が味わえると思いました。
こちらにいる間に、上手にガーナ食が食べられるようになりたいと思います。
なお、このオクロスープ、熱い上にかなり辛くて、大汗をかきながら食べることになりました。
ガーナ到着 [ガーナ生活]
日曜にガーナに到着しました。
ガーナは今年になって3回目。これまでの2回は出張でしたが、今回は赴任となります。
引っ越しなどがあってあまりブログが書けていませんでしたが、また心機一転、ガーナでのあれこれなどを書いていきたいと思います。
今はまだホテル暮らしなので、仕事のセットアップと共に家探しもしていかなければなりません。荷物はスーツケース大3個、小2個、ゴルフバッグが一つとシンプルな構成。家が見つかるまではあまり荷ほどきもできないので最低限必要なものだけ出してあとは鍵をかけて置いておいています。
不動産屋さんには一軒家ではなくフラットを探していること、キッチンがいいといいなー、と伝えました。来週末から家探しが始まるので、納得のいく家を探したいと思っています。
気候はおもったよりは暑くない印象。日陰ならそれほど暑いとは感じません。でも、日差しの中にいるとさすがに暑いかな。 日に焼けそうです。