シチリア!シチリア! [イタリア]
ニューシネマパラダイスの監督、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作、「シチリア!シチリア!」を見てきました。
原題は「Baaria」といのですが、これはイタリアはシチリア州パレルモの町「バゲリーア」のことで、方言で「バーリア」と呼ばれているそうです。このバーリアを舞台に主人公ペッピーノの生涯が丹念に描かれていきました。
子供の時から独立した息子を送り出すまで、妻との出会いや政治活動のことなど戦中から戦後を生き抜いたペッピーノの人生を共に体験することができます。
映画は数々のエピソードの積み重ねで描かれていくのですが、戦後のイタリアの時代背景や当時の時代の空気が分からないとちょっと理解できないエピソードもあったような気がします。もう少しイタリアやシチリアのことをよく勉強してから見るともっと味わい深いものになるのかもしれません。
全般的に苦しい時代のことなども描かれるのですが、それがイタリアだからかあまり悲惨すぎない描写となりつつ、乾いた印象も与えていてシチリアという場所を感じさせてくれました。
貧しさや家族との絆などを表すエピソードが積み重なることで、ペッピーノの一生を一緒に体験するような気になり、人生の楽しさ、はかなさを味わうことができ、じんわりと胸に沁みる気持ちを体験できました。
ニューシネマパラダイスとも共通するのは、監督の実体験を基に作られているからでしょうか。子供達が印象に残るというところも共通しているところかもしれません。
もう何度か見て味わいたい映画でした。
アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ・パルミジャーノ・レッジャーノ [イタリア]
シンプルな故に奥の深いパスタが、アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ。その名の通り、ニンニク、オリーブオイル、唐辛子のパスタです。
お腹すいたけど冷蔵庫に何もなくて、買い物にも行きたくないときなどにちゃちゃっと作ります。
作り方は簡単。でも美味しく作るのが難しい。
オリーブオイルを温めてニンニクのみじん切りと唐辛子を焦げないようにいためます。オリーブオイルはエクストラヴァージンよりもヴァージンオイルの方がべたつかなくて良いそうです。唐辛子は小さい乾燥したものをまるごと使っています。唐辛子は種がからいので潰して種が出ないようにある程度いためたら取り出した方がよいかもしれません。
香りがでてきたら、茹で上がったパスタを入れてオイルに絡めていきます。今日は、ゆで汁を少々いれてフライパンをよくゆすって、オイルとゆで汁がとろりと乳化するようにしました。そして今日はさらに火を止める瞬間にすり下ろしたパルミジャーノ・レッジャーノを入れて絡ませました。
唐辛子は入れたまま食べるときに取り除きます。
辛みが効いてまあまあのできばえ。
反省点はオイルが少し多かったこと、パルメジャーノレッジャーノをもう少しまんべんなく全体に絡むようにすればよかったことでしょうか。少しべたついた感じだったのと、パスタ同士がくっついてしまいました。さらに修行が必要そうです。
チーズリゾット [イタリア]
昨日はお休みということもあり、昼に中目黒の聖林館でピッツァを食べて、その帰りに代官山のEatalyに寄ってきました。聖林館のピッツァは評判通り美味しかったです。特に生地がいいですね。
Eatalyというのは、トリノに本店があるイタリア食材屋さん。日本でもすでに何店舗かあるようですが、確か代官山が最初だったと思います。食材も売ってれば、レストランやカフェもあります。
生ハムやチーズ、パスタ、ワインなど、イタリア、特にピエモンテなどの北部の食材を多く売っています。
欲しいものだらけなのですが、今日はピスタチオ入りのパンとパルメジャーノの粉末のものを購入して、プロセッコ(白のスパークリングワイン)を一杯飲んできました。
その後恵比寿まで歩いて行きつけ(というほど行けてないのですが)のワイン屋さん、Partyでワインを購入。
ということで、夕食はちょっと遅かったのですがパルメジャーノをつかってリゾットを作ることにしました。
リゾットですが、今日はチーズとチキンを入れることにしました。チキンは先に焼き色をつけてよけていきます。フライパンはあらわずたっぷりめのオリーブオイルでみじん切りのタマネギを炒めてそこに米を入れてさらに炒めていきます。米は残っていたカルナローリ米。
よく炒めてから白ワインを加え、その後はコンソメを少しずつ加えながら煮ていきます。途中でよけておいたチキンを入れて、米がアルデンテになるところで塩・胡椒で味付け。そして、この日購入した粉末のパルメジャーノレッジャーノを加えてよく混ぜていきます。
できあがり。
パセリくらいのせると彩りがいいのですが、まあ一人飯なので省略です。もう少し水分が残っていてもよかったかも。
これにこれもこの日に買ったピスタチオ入りのパン。
オリーブオイルに岩塩をちょっとふったものをつけながら食べましたが、何もなくてもかなり美味しいパンでした。
そしてお伴は恵比寿のPartyで購入したワイン。
Eatalyでイタリアワインも買えば良かったのですが、飲むだけでじっくり見ませんでした。で、結局買ったのはチリのCono Sur。自転車のエチケットが印象的なワインですが、凝縮館のあるコスパの高いワインと評判です。
これまではカベルネソービニヨンしか飲んだことがなかったのですが、今日はピノノワールに挑戦。
リゾットに白ワインを使ったので白でも良かったのですが、チキンをいれてたので、こちらでもまあまあいけました。
もともと料理好きになったきっかけはイタリア好きだったからで、バイト先はメインはアメリカンの肉料理やメキシカンが多かったのですが、イタリアンも多少あって、その後イタリアに旅行したりして家で作るようになっていきました。最近、原点に戻ってイタリアンを作ることが多いのですが、やはりオリジナルの味を味わいたくなります。次に旅行するときはイタリアに行きたいと思っています。
ピッツァ [イタリア]
ピッツァといえばナポリで食べた美味しいピッツァを思い出します。イタリアで食べたときに驚いたのは、ナイフとフォークで食べること。
日本では8等分に分けられてでてきて、手でつまんで食べることがほとんどだと思います。確かカナダやアメリカで食べたときも同じような感じでした。
ナポリで食べたときは皿に切られていない丸ごとのピッツァが出てきました。一人用(というかイタリアでは分け合う習慣はないと聞きましたが)のあまり大きくないピッツァなので、これを一人でナイフとフォークで切って食べます。
生地はもちもちで日本で食べたものとはまったく違うものというのもカルチャーショックでした。
ということで、イタリア料理好きな私ですが、ピッツァには特別に思い出があります。
昔書いたこともありますが(こちら)、将来家を持つとしたら石窯を付けた家にしたいと本気で思っています。
石窯のような火力は出ないのですが、アメリカにいたときは作り付けのオーブンがあったので、よく生地をこねてピッツァを作っていました。
先日もモッツァレラチーズがあまっていたので、ピッツァを作ってみました。
まずは生地作り。
そしてトマトソースはタマネギとトマト缶で簡単に作ります。
生地にトマトソースとモッツァレラをのせます。
ここにバジルの葉っぱをのせればピッツァマルゲリータになるのですが、バジルは先日使ってしまったので代わりに生ハムをのせてみました。そしてオーブンに。
できあがりがこちら。
生ハムがちょっと焦げてますが、味の方は問題なしでした。生地はいつもはイーストを入れて発酵させるのですが、そうするともちもちな生地になります。今日はぱりぱりな生地にしたかったのでイーストなしでやってみたのですが、真ん中あたりがぱりぱりにはならずちょっとよれよれな感じになってしまいました。ピッツァ焼き用の皿で作ったのですが、焼き方が十分じゃなかったのでしょうか。その場合生ハムは焼かないであとからのせた方がよかったかもしれません。
次はこのへんを課題にパリパリなピッツァに再挑戦しようと思います。
ローストポーク バルサミコソース [イタリア]
これもパーティー料理で作るつもりが作らなかった一品。
私の好きな英国人シェフ、ジェイミー・オリバーさんの番組、「ジェイミーの家で」で作っていた一品でした。メモを取ってなかったので、あとで番組ホームページとかでレシピ載ってるだろうなと思っていたのですが、検索してもでてきませんでした。
ただ、作り方はいたって簡単そうで、豚肉をオーブンで焼くときにバルサミコ酢を結構どばどばとかけてただけっぽいです。
最初深い耐熱皿で作ってみたら、なぜか大量にスープが出てきてしまったので、二度目は浅い皿で挑戦。
まずは豚肉に塩・胡椒、ニンニクをつけてしばらくおいておきます。
ジェノベーゼ [イタリア]
テレビでジェノベーゼを紹介していたので、久々に作ってみたくなりました。
先週末に家にたくさん友人が来たのでそのとき作ろうと思っていたのですが、ピッツァやラザニア、その他持ち寄り料理でお腹いっぱい。結局材料だけ残ってしまいました。
最初は張り切ってペストからと思ったのですが、今の時期バジルが高いんですね。大量に安く買えるお店も近くにないのでイタリア産の便入りのペストを購入、バジルも香り付けのためちょっとだけ購入。
伝統的なジェノベーゼの具はジャガイモととインゲンということでこちらも用意。
まずはパスタ鍋でパスタとジャガイモ、インゲンを茹でていきます。一緒に茹でちゃっていいみたいです。
最近電子レンジで茹でるパスタ茹で容器ばかり使ってたのでこのパスタパンの登場も久しぶり。
茹で上がったらフライパンに移してペストと絡めていきます。ゆで汁を多少加えて絡まりやすくするといいと思います。
イモが若干茹ですぎだったかもしれません。遅めに入れれば良かったようです。ここでバジルを細切りにしたものもあえていきます。
盛りつけて完成。
出来合いのペストでしたので、味の方は一定のレベルになります。インゲンとジャガイモも良くあいますね。
パスタの王国 [イタリア]
本屋に行ったら、面白そうな漫画があったのでジャケ買いというかタイトル買い。
ナポリタンが売りのパスタ屋の息子、ケン君が主人公。お父さんの作るナポリタンを食べて育ったケンは、いつか美味しいパスタをお父さんにたべさせたくて、ナポリで4年間修行して帰ってきたところから話が始まります。
パスタを通じてたくさんの人と出会い、やがてイタリア大使館のある三田のパスタ専門店をまかされ、自分らしい売りとなるパスタを探していくという展開です。
作中でケンがつくるパスタがどれもなかなか美味しそう。 「春ナスとトマト旬のインゲンアラビアータ風」とか「カルボナーラ」、そして定番のミートソースやナポリタンなど。
日本ではイタリアンというとピッツァやパスタということなのですが、イタリアではパスタはあくまで一皿目の料理で、この後でメインが来るのが基本。レストランでは、パスタだけで終わると言うことはあまりないそうです。(バールなんかで軽くパスタだけ食べるのはあるみたいですけど。)ピッツァはそれだけで一皿として独立して成立するのと対照的です。
ということもあって、イタリア大使館の近くの激戦区に、パスタだけのお店を出すというのはイタリア大使公邸料理人のマルコも言ったように「パスタ一本で勝負できるほど甘くない」のでは、と思ったのですが、これだけ本場のパスタのことを踏まえているので、そこをあえてパスタ専門店でというオーナーとケンのパスタへの思いの強さが表れているような気がしました。
この一冊で完結してしまうのですが、この後のケンの活躍も読みたくなってしまうくらい、読んでいて楽しい作品でした。
食楽 男のイタリアン [イタリア]
駅の売店で見かけたら、ついつい購入してしまっていました。
イタリアンの本や特集をしている雑誌はたくさん持ってるのですが、相変わらず懲りずに買ってしまいます。
この特集ではイタリアン料理の基礎知識から、おいしいお店、簡単に作れるレシピ、イタリアワインなど、幅広くイタリア料理が特集されていて、おさらい的には重宝しそうです。
レシピに、塩辛を使ったパスタのレシピがありました。イカの塩辛と鰹の塩辛が冷蔵庫にあるのでさっそく試してみました。レシピではクリームソースだったのですが、クリームがなかったので、オイルソースにしてみることに。
具もレシピどおりではなくあり合わせの帆立とネギ。塩辛が和風っぽいので合うかと思って試してみました。
まず帆立とネギをニンニク、唐辛子といためて、取り分けておきます。オリーブオイルを足して塩辛を投入。そこにパスタをいれて、ゆで汁を足しながら絡めていきます。そこに帆立とネギを戻してざっといためておしまいです。味付けは塩味がついているので胡椒を少々。
パスタの色に塩辛の名残があります。書かれていたとおり、塩辛の独特の香りは火を通すことでほぼなくなりました。旨みが残ります。帆立も同じ魚介類ということで、マッチしてたと思います。
次はレシピ通り、クリームソースでやってみようと思います。
ミラノの空港にて [イタリア]
昨日はアルバニアのティラナからローマに飛び、ローマからベオグラードに入りました。日曜午後はベオグラードの街を3時間ほど歩き回りました。(この模様はまた別途)
そして今日は午前中に仕事をして、午後の便でミラノにやってきました。今回は残念ながら乗り継ぎ時間が短いため、空港の外には出られませんが、ミラノにきたのは学生時代以来なので十数年ぶり。たしかあのときはミラノからヘルシンキに飛んで、日本に帰国しました。空港はマルペンサではなくてリナーテだった記憶が。なので、多分マルペンサ空港に来たのは初めてかもしれません。
アリタリア側で予約しているのですが、運行はJALです。そのためなのか、アリタリアのラウンジではなく英国航空のラウンジを使っています。落ち着いていたなかなか快適と思っていたらあっという間に人がたくさんになって、ちょっと雑然としてきました。
なにしろ5時間ほど時間があるので、空港についてからまずは買い物。ミラノだからといって服とか鞄を買うわけでもなく、ひたすらイタリア食材を購入しました。免税店の一角に食材コーナーがあってまあまあ充実しています。いろいろあって目移りしますね。迷ったあげく、ちょっと良い目のワイン、リモンチェッロ、パルミジャーノレッジャーノ、イカ墨ペンネ、リゾット用の米、オリーブオイル、 ドライハーブ、栗ペースト等々を購入しました。
今回、一つ残念だったのはティラナーローマーベオグラード間でチェックインした荷物がロストしてしまったこと。やっぱりアリタリアに期待は禁物でした。昨日の夕方の便でも届かず、居場所も分からず。とりあえず東京に送ってもらうように処理しましたが大丈夫かな。明日あたり届いているといいのですが・・・。あ、一つといいながら、ローマの乗り継ぎの際に、荷物のセキュリティーチェックで人がいなくて、大混乱かつ乗り継ぎのチェックインでボーディングパスをもらうのに一苦労ということもありました。このときちょっと遅れて乗り継ぎ時間が1時間ちょっとしかなかったのも荷物がロストした原因かもしれません。優先タグつけてたのに・・・。
あとはラウンジで時間をつぶして、10時間のフライトで帰国となります。帰りはJALなので食事はアリタリアよりは期待できますね。ヨーロッパ便は一年ぶりなのですが、変わってなければ最初は普通の機内食で、二回目の食事は軽食から選ぶ方式だったと思います。カレーとかビーフシチューが選べたはず。別にまだ日本食が恋しいという訳ではないのですが、カレーとかラーメンって意外と、突発的に食べたくなったりしますので、実はちょっと楽しみ。
アリタリアの旅 [イタリア]
昨日書いたとおり、今回の出張は行きから帰りまですべてアリタリア(途中他の会社とのコードシェアもあるのですべてアリタリアの機体ではありませんが。)
成田でのラウンジはアリタリア独自のものではなく、デルタ・スカイチームのもの。